金盃展望&川崎記念回顧

2014年02月04日(火) 18:00


◆金盃展望

(2月5日 大井 サラ4歳以上 別定 南関東SII 2000m)

「金盃」は、今年第58回目を迎えるTCK伝統重賞。記者長く抱いてきたイメージは、立春を過ぎ水ぬるみ、いよいよ大物始動というGI級(南関東)で、実際その優勝馬ファイルには、ロッキータイガー、カウンテスアップ、チャンピオンスター、コンサートボーイ、ボンネビルレコード…錚々たる名前が並ぶ。またぞろ“競馬時代劇”のような話で申しわけない。ただ前述5頭、すべて今でいう統一GI馬であり、JRAアウェーにも確かな実績(ボンネビルはいったん移籍)を作ってきた。もう一つ、馬自身の高い能力はもちろん、各陣営さらに高みをめざそうというチャレンジ精神が存在したこと。昨今の南関東トップホース、交流Gを敬遠(ホームでさえ)する時代とは、まさしく“意気”が違った空気と改めて痛感する。

 さておき、先週東京「根岸S」。ジョーメテオ(浦和・小久保智厩舎)は、結果6着ながら久々に南関東ファンへ“元気”と“活気”を届けてくれた。4コーナー15番手、そこから馬群を縫うように伸び、勝者と0.3秒差。上がり3F35秒3はメンバー中No.2で、直線進路がスムーズならあるいは馬券(3着以内)に絡んだ感触もある。同馬は生え抜きではないものの、南関東転入後〔1-2-1-2〕、前走重賞「ゴールドカップ」を勝っている。記者的にはすでに“同朋”。いずれにせよ、挑戦しなければ何も生まれないこと…それをジョーメテオが改めて示してくれた。実際今回「金盃」1〜2着馬には、3月19日船橋「ダイオライト記念=JpnII・2400m」優先出走権が与えられる。笛吹けど躍らず(権利取得馬の回避)…が続けば地方競馬自体の意義が危しく、何より見つめているファン(とりわけライヴ)に対し説得力が出てこない。

 (1)…波乱含み。1人気[4-1-1-4]、2人気[4-1-0-5]は合格点以上だが・・・

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吉川彰彦

日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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