報知グランプリカップ展望&金盃回顧

2014年02月11日(火) 18:00


◆報知グランプリカップ展望

(2月12日 船橋 サラ4歳以上 別定 南関東SIII 1800m)

「報知グランプリカップ」は、今年第50回の節目を迎える。現在グレードこそ南関東SIIIにすぎないが、記者イメージは船橋競馬“真冬の大一番”であり、実際、ロッキータイガー(昭和60年)、コンサートボーイ(平成8年)、ナイキアディライト(同18年)など、今でいうGI級がその強さを存分に示してきた。つけ加えればこのレース、過去(平成10年まで)オールカマーで行なわれ、アラブ系の強豪が大活躍(コスモノーブル、トチノミネフジなど)した伝説的ヒストリーも残っている。いずれにせよ個人的思い入れというならけっこう深い。少なくとも“船橋SII級”の重みは毎年感じる。

 ただそうした“格”を考えると、近年南関東番組(レースの置き方)は正直不可解としか言葉がない。4歳以上・別定戦。金盃=2000m、グランプリC=1800m。ほぼ同じカテゴリーの重賞を2週続けて施行するナンセンス。オープン級の連闘はごく普通の場合無理があり、ただでさえ層の薄い(質の面で)南関東A1級が主力分散、レース自体レベルダウンは最初からみえている。オーナー、トレーナー、ジョッキーには、それぞれ利害と立場があり、どこを使うか、その選択はうんぬんできない。だから決定責任はやはり4場主催者だろう。以前も書いたこと。まず重賞施行日を優先し、それに合わせて開催日割を決めていくべき。弱者救済的な賞金山分け…ファンにそう思われたら救いがない。

 (1)…波乱含み。1番人気[3-3-2-2]は合格点だが、2番人気[0-3-2-5]の不振を、3番人気[2-2-0-6]、4番人気[2-1-1-6]が補う形で、堅い傾向ともいい難い。昨年は7→1人気の決着で馬単4590円。

 (2)…船橋優勢。船橋=7勝、2着4と大きくリード。以下・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

吉川彰彦

日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

新着コラム

コラムを探す