早い勝ち上がりの馬はいつまで買える?

2014年02月11日(火) 12:00


◆2歳6月の新馬戦を勝った馬のその後

 今週の共同通信杯に出走してきた1頭に、イスラボニータがいる。同馬はこの世代の新馬戦開幕週(東京の日曜)を勝った馬。それでいて後に重賞も勝っているのだから、例えばPOGで指名している人にとってはいいことづくめだ。この世代は開幕週土曜の新馬を勝ったレッドリヴェールが阪神JFに優勝しており、単なる速攻系とは語れない面がある。

 それでも気になるのが、早い時期の勝ち上がり馬は早熟タイプなのではないか? どこかのタイミングで期待に応えられなくなるのではないか? ということだ。そこで今回は「2歳6月の新馬戦を勝った馬のその後」について調べてみた。対象は10世代+今年の3歳世代ということで、2003年以降の6月2歳新馬戦を勝った馬たちである。

 対象馬の、時期別成績は以下の通り。

【時期】
[着度数]
勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率

【2歳・10-12月】
[31-32-22-204/289]
10.7% 21.8% 29.4% 146% 91%

【3歳・1-3月】
[21-21-17-181/240]
8.8% 17.5% 24.6% 122% 86%

【3歳・4-6月】
[17-14-17-163/211]
8.1% 14.7% 22.7% 130% 126%

【3歳・7-9月】
[13-13-8-115/149]
8.7% 17.4% 22.8% 66% 50%

【3歳・10-12月】
[14-14-13-166/207]
6.8% 13.5% 19.8% 38% 56%

【4歳・1-3月】・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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