2014年03月27日(木) 12:00
鹿戸雄一調教師
◆素質開花につながたった3歳の夏休み
デビューは2歳の8月と早かった。
「ゲート試験もすぐに受かりましたし、稽古でも良い動きをしていましたので、新潟の新馬戦に使いました。普段は大丈夫でしたが、レースで両前脚にソエが出てしまい、それで休ませました」(鹿戸雄一調教師)
その後も、ソエ以外にも腰がフラついたりと弱さを見せて、思い通りにレースを使えない時期が続いた。
「皇成(三浦騎手)も苦労して稽古をつけていましたが、背中が良くて、良いモノは持っていると言ってくれました。でも、なかなか馬がしっかりしてきませんでしたね」
2歳時は新馬戦を含めて2戦したが、掲示板にも載れずに3歳を迎える。3歳初戦の3月の中山芝1800mで5着になり、続く4月の東京の芝1400m戦でも5着と、連続して掲示板に載った。
「4月の東京で良いレースをしてくれたんですよね。これを見て、馬さえ良くなれば未勝利は勝てるだろうと思いました。オーナーとも相談して、この後思いっきり休ませて、牧場で一からやり直してもらいました」
5着に入って優先出走権を得た場合は、続けて使いたくなっても不思議ではないが、馬の成長のために休ませるという決断を下したことが、スマートオリオンのその後を決定付けたと言っても過言ではない。そして照準を合わせたのは、北海道(函館)開催の後半の未勝利戦だった。
鋭気を養ったスマートオリオンが、函館の未勝利戦で狙い通りに初勝利を飾ったのは8月末のことだった。勢いに乗った同馬は・・・
続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。
登録済みの方はこちらからログイン
バックナンバーを見る
このコラムをお気に入り登録する
お気に入り登録済み
お気に入りコラム登録完了
netkeiba特派員「激白 GIインタビュー」をお気に入り登録しました。
戻る
※コラム公開をいち早くお知らせします。※マイページ、メール、プッシュに対応。
netkeiba特派員
GIの注目馬にスポットを当て、主戦騎手や管理調教師を独占取材するnetkeibaのスペシャルインタビュー。GIに向けた意気込みや中間の調整過程、レース後に直撃し、戦いの舞台裏にあった知られざる真実を語っていただきます。