見事に復活、5歳カレンブラックヒル/ダービー卿CT

2014年04月07日(月) 18:00


◆さらに高い地点に向かう

 雨の影響を受け、きわめて判断の難しい馬場状態の中で行われた中山1600mのハンデ戦は、稍重馬場で1分34秒6(46秒1-48秒5)。1000m通過は57秒9。レース上がりは「36秒7」。前後半のバランスの数字が示すほどは厳しい流れではなかった気もするが(実際、緩いペースだったと振り返る騎手が多かった)、パンチ力の乏しい馬、渋り気味の馬場を気にする馬にとって追い比べになってからが苦しいマイル戦だった。凡走した人気馬が多い。

 スランプの続いたカレンブラックヒル(父ダイワメジャー)の復活は、これで安田記念に向けて再び大きな展望が広がったから喜ばしい。途中で行きっぷり抜群の強気なトリップにハナを譲り、一度は4番手くらいまで下がってしまったレース運びは、またまたちょっと弱気の虫が…とも映ったが、差し返すように伸びて勝ったから、絶妙の判断だったことになる。  57.5キロのハンデを考えれば、着差は少なくとも総合力上位の実力勝ちとはいえるが、小差に伏兵カオスモスインプロヴァイズエールブリーズ(順に、9,8,12番人気)がなだれこんだ結果を振り返ると、レースレベルは必ずしも高くない。ここは・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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