マリーンカップ展望&東京スプリント回顧

2014年04月08日(火) 18:00


◆マリーンカップ展望

(4月9日 船橋 サラ3歳以上牝馬 別定 JpnIII 1600m)

 「マリーンカップ」は平成9年、交流G昇格。今年第17回目(23年・震災中止)を迎える。地方勢(南関東)5頭優勝は他交流Gと比較して確かに健闘。ただ生え抜き優勝となると15年ラヴァリーフリッグ以来途絶えており、16年ベルモントビーチ、19年トーセンジョウオーなど、JRA出身転入馬だから数字通りの評価は正直しづらい。実際、近年好勝負をしたといえるのは、一昨年クラーベセクレタ(ミラクルレジェンドに1.1/2差の2着)だけ。あきらめてはいけない、いけないのだが、今回メンバーを見渡すとやはり深いため息が出てしまう。

 ともあれマリーンカップの歴史と傾向。実績より勢い、成長株の出世レースとなることだろう。例えば11年ファストフレンド、13〜14年プリエミネンス。とりわけ前者はこのレースで初タイトル。以後、帝王賞→東京大賞典、堂々たるGIウィナーに成長した。牝馬G戦線、改めて現状をおさらいする。ミラクルレジェンド、クラーベセクレタ、さらにメーデイア引退。新星誕生の期待が高まっている。そこでワイルドフラッパー筆頭に何とも厚いJRA勢、対して挑戦の意志さえおぼつかない地方勢。繰り返しで恐縮だが、実際これでは交流Gの意味がない。

 (1)…小波乱。1人気[5-2-2-0]は信頼できるが・・・

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吉川彰彦

日刊競馬地方版デスク、スカイパーフェクТV解説者、「ハロン」などで活躍。 恥を恐れぬ勇気、偶然を愛する心…を予想のモットーにする。

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