マイラーズC出走馬を前走レースからジャッジ

2014年04月25日(金) 18:00


◆ダービー卿CT組は大不振

 マイラーズCはマイル重賞ではあるのだが、同距離のG3からはここでの好走に結びつきにくく、G1やG2といったより格上の競走から来るか、1800m以上から距離短縮できたほうが成績的には良い競走である。

 過去10年の前走レース別成績を振り返っても着度数別では中山記念がトップに来るし、他に優勝馬を出しているレースは香港マイル、フェブラリーS、旧中京記念、大阪城S、平安S。芝のマイルG3は東京新聞杯組が(0.1.3.6)、ダービー卿CT組に至っては(0.1.0.21)と勝ち馬を出していない。前者は複回収率としてはプラスになっているが、後者は例年だと危険なパターンとなる。

 ただ今年は中山記念組がおらず、他に前走G1・G2組というと久々のマイル戦となるサンカルロしかいない。それゆえ例年と違ってマイルG3組が来てしまう危険はあるのだが、データ重視でいくならなんとか別の切り口を探すほうがよいというのが私個人の考えだ。  そうなると、ワールドエースの復活あたりが馬券的には重視したいポイントとなる。過去にG1G2実績はあり、今回も形として距離短縮だ。どこまでデキが戻っているのかは分からないが調教の額面上は数字が出ているし、本来ここでは格上。もともとここを除外になる可能性も視野に入れていたようだがその場合は谷川岳Sという話になっていたし、陣営としてはマイル適性もある程度見込んでいるのだろう。  netkeiba.comの予想オッズで1番人気になっているエキストラエンドは先述したマイルG3組。ただこれも先述したように今年は例年よりチャンスはあるし・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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