ダービーへの切符をかけた熾烈な争い 青葉賞(GII)

2014年04月28日(月) 18:00


 ダービートライアルの青葉賞。毎日杯を制しているマイネルフロストは賞金面でダービーへの出走が可能だが、それ以外は皆賞金が足りない馬ばかりで、ここで権利を獲りたいところ。熾烈な争いとなりそうだ。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。

 マイネルフロスト(牡3、美浦・高木登厩舎)は新馬、コスモス賞と連勝した後、重賞で上位争いをするに止まっていたが、前走の毎日杯で重賞を初制覇。今回は距離克服が課題となるが、実績面では一歩リードしているメンバーだし、重賞連勝が期待されるところ。

 シャンパーニュ(牡3、栗東・加用正厩舎)は新馬戦を逃げ切った後、控える競馬を試みられてきたが結果は詰め切れず5着前後ばかり。メンバーが強かったのもあるが、前走の勝ちっ振りを考えると逃げてこそ持ち味が生きるようだ。ここも先手を主張してくるだろうし、まだ2週目の馬場なら逃げ切りを狙えそうだ。

 ピオネロ(牡3、栗東・松永幹夫厩舎)は重賞戦線でも掲示板を外さない堅実派。距離が延びて良さそうなタイプだし、ここは堅実駆け以上が期待される場面。

 ヤマノウィザード(牡3、栗東・山内研二厩舎)は前走のすみれSで早目に動く競馬を試みてまさかの最下位。デビュー2連勝の内容を見ると控えて脚を溜めてこその馬で、長い直線でじっくりと構えられる東京での巻き返しが期待される。

 ラングレー(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)は前走の毎日杯で賞金を加算したかったがそれは叶わず4着。2走前に完勝したゆりかもめ賞の内容を見ると距離延長がプラスに働くことは間違いなさそうだし、同条件の今回は初重賞制覇があっても良い場面だろう。

 ワールドインパクト(牡3、栗東・友道康夫厩舎)は500キロ近い馬体重でディープインパクト産駒としては恵まれた馬格と長く脚を使えるのが武器。今の府中の馬場は願ってもない条件だし、ここでダービー出走の権利は獲っておきたいところ。

 その他、新馬戦の勝ちっぷりが良く若駒Sでも3着と健闘した素質馬アドミラルシップ(牡3、栗東・平田修厩舎)、距離が課題もきさらぎ賞3着と力上位のエイシンエルヴィン(牡3、栗東・中尾秀正厩舎)なども権利獲りを目指す。発走は15時45分。

【データ分析/過去10年】

人気…1人気は[5-0-2-3]勝率50%、複勝率70%と非常に高い。2人気も[2-1-2-5]連対率30%、複勝率50%と高く1、2人気が両方とも4着以下に負けた年は2007年の1度だけ。

前走…前走、OPのレースに出走していた馬は[9-4-4-52]連対率18.8%、複勝率24.6%と前走500万下+未勝利に出走していた馬[1-6-6-92]連対率6.7%、複勝率12.4%よりも高い。なお、馬券になった1人気の前走はすべて年明け以降のOPでのレースだった。

脚質…4角先頭で回った馬は[1-1-0-8]と不振。逃げ、先行馬の後ろで競馬をしていた4〜8番手の馬が[6-4-3-38]連対率19.6%、複勝率25.5%と比較的優秀。

枠番…過去10年中8回は4枠から内の馬が勝っており、1〜4枠は[8-4-3-65]連対率15%、複勝率18.8%、5〜8枠は[2-6-7-79]連対率8.5%、複勝率14.9%と内枠の方が若干有利か。

◆ラングレー

・陣営コメント/矢作調教師

「前走(毎日杯4着)は残念だったけれど、後方からよく追い上げたと思います。1週前追い切りはまずまずしっかりと動けていたし、ここを目標に順調に来ていますね。馬格がある馬なので、当週もきっちりとやれるでしょう。ここはダービーへの切符をつかむ大切な舞台ですが、当然出走権を確保してくれると思っています」

・一週前調教診断/井内利彰
 2勝を挙げているのは、東京競馬場。しかも2走前に同舞台でメンバー最速上がりを使って勝っている。2勝がいずれも「稍重」の馬場状態だったことは気になるが、とにかく舞台適性は高いはず。
 前走後はノーザンFしがらきへ放牧へ出ており、帰厩は4月17日。その後すぐに、坂路で時計を出しているように、仕上がりに関しては・・・

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netkeibaライター陣

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