「桜花賞を単勝オッズ3倍未満で勝った馬」のオークスは…

2014年05月24日(土) 12:00


◆この馬を大穴候補として推奨します!

 今週はオークス。まずは以下の表をご覧ください。1984年から2013年の桜花賞を単勝オッズ3倍未満で勝った馬(今後、これを◎としておきます)と、その年のオークス1-3着馬を一覧にしたものです。

年 桜花賞馬(単勝オッズ)
オークスの1着・2着・3着

86年 メジロラモーヌ(1.6)
メジロラモーヌ・ユウミロク・ダイナアクトレス

89年 シャダイカグラ(2.2)
ライトカラー・シャダイカグラ・ヤンゲストシチー

90年 アグネスフローラ(2.2)
エイシンサニー・アグネスフローラ・ケリーバッグ

92年 ニシノフラワー(2.3)
アドラーブル・サンエイサンキュー・キョウワホウセキ

93年 ベガ(2.0)
ベガ・ユキノビジン・マックスジョリー

97年 キョウエイマーチ(2.6)
メジロドーベル・ナナヨーウイング・ダイイチシガー

01年 テイエムオーシャン(1.3)
レディパステル・ローズバド・テイエムオーシャン

04年 ダンスインザムード(2.9)
ダイワエルシエーロ・スイープトウショウ・ヤマニンアラバスタ

09年 ブエナビスタ(1.2)
ブエナビスタ・レッドディザイア・ジェルミナル

10年 アパパネ(2.8)
アパパネ、サンテミリオン(1着同着)・アグネスワルツ

 ◎のうち、オークスにも勝ったのは4頭。以下、2、3着馬は3頭、4着以下が3頭です。勝率4割、3着以内率7割。これをもって好成績と言えるかどうか、ちょっと微妙な数字のような気がします。

 ◎を負かしてオークスを勝った馬の前走は、89年=4歳牝特5着、90年=桜花賞4着、92年=桜花賞2着、97年=桜花賞2着、01年=フローラS2着、04年=桜花賞7着という成績でした。89年の4歳牝特は今のフローラS。このパターンの馬=ライトカラーは、桜花賞8着の後、そこを使ってオークスに臨んでいました。したがって、◎を負かしたオークス馬6頭のうち5頭は、桜花賞に出ていた、ということ。桜花賞で圧倒的人気馬が勝っても、いわゆる「勝負付けが済んだ」と考えるのは早計のようです。

 先に一覧にした計10年のオークスで1-3着に来た馬30頭のうち、桜花賞出走馬は◎を含めて22頭、同不出走馬は8頭。不出走馬の中の7頭までがフローラS(旧4歳牝特)組で、さらにそのうちの4頭がそこで2着になっていました。

 実はこのネタ、先週に続いて私の東スポ連載コラムとかぶっています。でも、オークスなので再びお許しください。今年のオークスには◎のハープスターが出てきます。東スポには「馬券の頭はハープスター。相手は桜花賞組でフローラS組が押さえ」と書きましたが、当コラムでは「ブランネージュが大穴候補」としておきましょう。◎との2頭軸3連複でも買ってみようかな?

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矢野吉彦

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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