2014年05月30日(金) 12:00
◆イスラボニータには不安要素が…
昔からフジキセキが好きで、雑誌の特集で何度も書き、拙著『血のジレンマ』でもページを大きく割いて取り上げてきた。それでも日本ダービーを勝つイメージだけは、どうもわいてこない。
イスラボニータの皐月賞までのレース内容は完璧に近い。しかし父フジキセキの本質は短中距離血統で、過去、日本ダービーで馬券に絡んだのはドリームパスポートの1回だけ。それも3着で、母系がスピード系というのも気になる。あっさり勝つシーンが考えられる一方で、落とし穴が潜む危険性も漂う。
血統論者を嘲笑う勝利を期待したいが、1番人気が予想されるだけに穴党としては買いづらい。無謀を承知でベルキャニオンを狙ってみる・・・
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吉沢譲治
血統評論家。月刊誌、週刊誌の記者を経てフリーに。著書「競馬の血統学〜サラブレッドの進化と限界」で1998年JRA馬事文化賞を受賞。「最強の血統学」、「競馬の血統学2〜母のちから」、「サラブレッド血統事典」など著書多数。
プロフィール
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