ジャスタウェイ、ミッキーアイル、ワールドエースなど安田記念分析

2014年06月04日(水) 18:00


◆過去の安田記念で好走している調教パターンも重要視した上で最適な◎を打つことができれば、高い確率で良い予想結果になる

 先週の日本ダービー。パドックを見ても、ワンアンドオンリーを推奨することはできず、私にとっては、最終追い切りの印象のままでレースを迎えました。しかし、レースでは、直線の叩き合いを制して優勝。理論通りに予想した◎アドマイヤデウスが7着に敗れ、橋口弘次郎調教師が、念願の日本ダービー制覇という、複雑な心境になりました。

 時として、客観的なデータを度外視して予想するべきなのか。しばらくの間、その問いに対して、答えを迷っていましたが、これまで行ってきた予想は、すべて、主観と客観をバランスよく維持してきたつもりです。この勝利をきっかけに「ある時は主観」なんて、やってしまうと、やはり予想バランスが崩れてしまうと思います。

 逆に、今年の日本ダービーでも客観的データを重視したのだから、これからもその気持ちは不変であるべきだと思いました。◎を打たなかったとして、普段から親しく取材させていただく関係者が優勝すれば、それはそれとして、割り切ればよいのですから。

 そんなわけで、今週の安田記念も、主観的な見方はもちろん、過去の安田記念で好走している調教パターンも重要視した上で、最適な◎を打つことができれば、高い確率で良い予想結果になると思っています。

【安田記念/ジャスタウェイ】

 ドバイ遠征の疲れなど皆無、帰厩してからの様子を見ていると、まだまだ成長途上といった感じで、どんどん良化していく印象です。それは、普段の坂路馬場でのキャンターを見ていて、特に強く感じていますが、追い切りの動きも半端なく素晴らしいと思います。1週前追い切りのエアウルフにあっさりと先着。ラスト1F11.9秒は過去の自己ベストラップです。

 最終追い切りは坂路でコレクターアイテムとの併せ馬。先週よりもセーブする内容でしたが、それでも4F52.3〜1F12.4秒。福永祐一騎手が騎乗停止となり、鞍上が乗り替わるというアクシデントは決して楽観できることではありませんが、馬自身の調子に関しては、文句なしという評価でよいでしょう。

ジャスタウェイ

馬自身の調子に関しては、文句なしという評価でよいジャスタウェイ(5月27日撮影)

【安田記念/ミッキーアイル】

 NHKマイルCは2か月ぶりのレースで馬体重が8キロプラス。これは、デビュー戦と同じ数字なので、体が戻ったと判断してよかったと思います。ただ・・・

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井内利彰

調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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