ダービーの話題は尽きず…

2014年06月07日(土) 12:00


◆日本時間7日夜には本家“ダービー”も

 先週の日本ダービー、私の勝ち馬予想はほとんどパーフェクトだったでしょう?今年初めに候補として挙げたのがイスラボニータで、直前に最有力としたのがワンアンドオンリー。その2頭が叩き合った末にワンアンドオンリーが優勝したわけですから!

 ちなみに私は、その2頭を1、2着にした3連単を買っていたのですが、3着のマイネルフロストを買わずに撃沈。まぁ1000倍を超える倍率だったということは、多くの方が同じようにハズしちゃったんだろうなと、ご同情申し上げる次第であります。

 気の早い話ですが、来年はディープインパクト産駒の巻き返しがありそうな予感がしています。今年のレースで同馬の仔が勝っていれば、日本ではシアンモア、サンデーサイレンスに次いで3例目の同一種牡馬産駒3連覇、そしてダービー発祥の国イギリスでも例のない同一ダービー馬産駒の3連覇という、空前の快挙が達成されたところでした。それがならなかったのは、相当な重みを持つ記録だから(かなり強引な理由付け)。来年はその“呪縛”が解けるわけです。

 おそらく来年のダービーでも、今年の2歳重賞の勝ち馬を最有力としておくべきでしょう。そういう意味では、東スポ杯は大注目。そして、ラジオNIKKEI杯から変わった中山のホープフルSよりも、阪神に移った朝日杯のほうを重要視したいですね。

 なぜ1600メートル戦のほうを注目するか、と言えば、ディープインパクト産駒にとって相性がいいレースだから。それは、最近の桜花賞の結果を見れば一目瞭然です。さらに、桜花賞優勝馬は、距離がどうのこうのと言われながら、オークスでもそこそこ好結果を出しています。したがって、阪神で行われる朝日杯の結果はダービーの参考になると思います。

 桜花賞や、東京の1600メートルと2400メートルのGIレースでは、ディープインパクト産駒の活躍が目立ちます。もし今年の朝日杯を同馬の産駒が勝ったら、その馬を来年のダービー最有力候補としておきましょうか?これって、日本一早い来年のダービー予想ですよね!

 さて、日本時間の7日夜には、本家本元のダービーが行われます。こちらは、2011、12年にモンジューの産駒が連覇。しかし去年はガリレオ産駒が勝って、モンジュー産駒の3連覇を阻みました。今年は、早くから本命視されていたオーストラリアが勝ってガリレオ産駒の2連覇なるかが注目。同馬の母は、05、06年にジャパンCを走り、06年にはディープインパクトの3着に来たウィジャボード。日本にも縁のある良血馬と言えます。

 私はその他、同馬と同じガリレオ産駒できゅう舎(A.オブライエン)も同じオーケストラと、ここ10年で4頭の勝ち馬が出ているダンテSからの出走馬エイロッドあたりも候補と見ているんですけど。

 いやぁ、ダービーの話は尽きませんね。やっぱりダービー、さすがはダービーです。

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矢野吉彦

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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