スピードのノーザンリバーか、パワーのベストウォーリアか!! プロキオンS(GIII)

2014年07月07日(月) 18:00


 アグネスタキオン産駒で、軽いスピードを武器に芝、ダートの重賞で計4勝を挙げているノーザンリバーと、並外れたパワーでユニコーンS勝ちや、すばるSでのレコード勝ちを収めているベストウォーリアの対決に注目が集まる今年のプロキオンS。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。

 ノーザンリバー(牡6、栗東・浅見秀一厩舎)は3歳時に芝のアーリントンCを勝つなど、ダート馬としては軽いスピードが武器の馬。距離の1400mはベストと言っても良い条件だし、梅雨の時期で脚抜きの良いダートになれば、そのスピードをいかんなく発揮できそう。前走のさきたま杯に引き続き、重賞連覇が期待される。

 ベストウォーリア(牡4、栗東・石坂正厩舎)は並外れたトモの筋力を武器に、3歳春はユニコーンSを制覇。その秋には休み明けの武蔵野Sで3着に入線すると、年明けのすばるSでレコード勝ち。フェブラリーSは惨敗してしまったが、オアシスSで完勝し素質の高さを見せつけた。前走はハンデ戦で取りこぼしてしまったが、今回は重賞2勝目が期待されるところだ。

 この2頭に続くのはゴールスキー(牡7、栗東・池江泰寿厩舎)か。同じ左回りで直線が長い東京1400mの根岸Sを勝っているし、条件的には申し分ない。実績はここでも上位だし、条件適性の高さで巻き返しを図る。

 その他、8歳になっても重賞戦線で活躍するダノンカモン(牡8、栗東・池江泰寿厩舎)、条件適性が高く連覇が期待されるアドマイヤロイヤル(牡7、栗東・橋田満厩舎)、13戦連続で3着以内に入るなど堅実で、ここにきてオープン特別2連勝と力を付けているキョウワダッフィー(牡6、栗東・笹田和秀厩舎)、軽快なスピードが武器の3歳馬コーリンベリー(牝3、栗東・柴田政見厩舎)なども上位争いに食い込んできそう。発走は15時35分。

【データ分析/過去10年】

人気…中京、阪神、京都と10年の内、3競馬場で行われているプロキオンSだが、1人気は[2-4-4-0]と複勝率100%。2〜4人気[4-4-3-19]連対率26.7%、複勝率36.7%と堅めな傾向。

前走距離…ダート1600m組が[2-4-1-17]連対率25.0%、複勝率29.2%、ダート1200m組が[3-1-2-17]連対率17.4%、複勝率26.1%、ダート1400m組が[4-4-4-46]連対率13.8%、複勝率20.7%となっており同距離であるダート1400mの数字が頭数が多いこともあり最も低い。

脚質(12年以降1000万以上の中京ダート1400mで行われた15R)…4角先頭が[4-0-1-10]勝率26.7%、複勝率33.3%と他の脚質よりも数値が高い。2〜5番手は[5-6-6-52]複勝率24.6%、6〜9番手は[6-5-4-46]複勝率24.6%、10番手以降は[0-4-4-80]連対率4.5%、複勝率9.1%と10番手以降の数値は低くなっており、極端な後方一気は決まらないコースか。

◆ノーザンリバー

・陣営コメント/浅見調教助手

「前走(さきたま杯1着)は最後よく前を捉えてくれましたね。レース後はいつもどおり放牧に出して乗り込み、ここを目標に帰厩。今回は中央場所に戻ってのレースですが、これまでの内容から直線の長いコースの方が良さそうですし、最近は安定して力は出せていますから、うまく立ち回れれば」

・一週前調教診断/井内利彰
 近3走はすべて地方交流の重賞。4走前にフェブラリーS4着があるように、決して中央での実績が足りないわけではなく、根岸S2着やカペラS勝ちの実績はこのメンバーでも威張ることができる。
 調教比較は、JRA好走時ということに限定するが、パターンは・・・

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