競馬場のある都道府県の甲子園成績

2014年08月16日(土) 12:00


まったく意味のないデータですが気になったので…

 8月も半ばを過ぎました。夏競馬も後半戦に突入しています。みなさん、馬券の調子はいかがですか?

 さてさて、この時期の楽しみと言えば甲子園の高校野球、という方も多いはず。もちろん私もその1人です。今年の大会は史上初めて開会式が2日も順延されて開幕。1回に8点取られたチームが逆転勝ちしたり、まさかのプレーでのサヨナラゲームがあったりと、例年以上に波瀾万丈。おもしろくて、そして切なくなるような戦いが続いています。

 今大会の前半戦で目立ったのは、東日本、北日本勢の活躍です。北信越5県(新潟、長野、富山、石川、福井)の代表校が揃って初戦を突破したのは史上初の快挙。さらに、南北海道、宮城、山形などの代表校も勝ち上がりました。逆に、四国、九州勢は苦戦。中盤以降、この“勢力地図”がどのように塗り替えられていくでしょうか。

 そんな結果を見ているうちに、ふと調べてみたくなったのが、競馬場のある都道府県代表校の成績。まぁハッキリ言って、ほとんど(いや、まったく)意味のないデータなのですが、調査結果をご報告します。

 その前に、まずは「競馬場のある都道府県」の定義から。これは「その年度に競馬を開催していた競馬場があった都道府県(地区)」としました。今年で言うと、北北海道、南北海道、岩手、福島、埼玉、千葉、東東京、西東京、神奈川、新潟、石川、愛知、岐阜、京都、兵庫、高知、福岡、佐賀の18地区となります。

 では結果発表。1989-2013年、つまり、平成になってから去年までの25大会で、競馬場のある都道府県の代表校が最も多く初戦を突破したのは、4年前、2010年の第92回大会でした。全20地区(この年はまだ福山、荒尾の競馬場があったので、先の18地区に広島と熊本を加えます)の代表校のうち14校(福島・聖光学院、千葉・成田、東東京・関東一、西東京・早実、神奈川・東海大相模、新潟・新潟明訓、石川・遊学館、愛知・中京大中京、岐阜・土岐商、兵庫・報徳学園、高知・明徳義塾、福岡・西日本短大付、佐賀・佐賀学園、熊本・九州学院)が初戦を突破しました。

 一方で、6地区の代表校は初戦で敗退したのですが、そのうち5校の相手は、競馬場のある県の代表校でした。北北海道・旭川実は佐賀学園、岩手・一関学院は遊学館、埼玉・本庄一は明徳義塾、京都・京都外大西は新潟明訓、広島・広陵は聖光学院に敗れています。これらの“同士討ち”がなければ、14校どころか、もっと多くの代表校が勝ち上がっていたかもしれません。

 そう、この“同士討ち”があるので、“記録”を塗り替えるのは難しいと思います。競馬場のある都道府県の代表校がすべて初戦を突破する、なんていうことが起きるかどうか? そんなことを気にして高校野球を見ようと思っているのは、私だけでしょうね。

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矢野吉彦

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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