切れる馬に対し本来の先行策で対応したい/関屋記念

2014年08月16日(土) 18:00


差し馬の多いこの組み合わせならすんなり行ける可能性大

 刻々と変わる新潟の天気図と、雨予報の地域図をにらんでも、今週末はどんどん状況が変わっているから、天気予報官も、ましてわたしたちは翌日の天候は読めない。

 いま、16日(土)の午前中。日曜日の天気予報は、前日の曇り予報から大きく変化して、新潟競馬場の天候は「午前中を中心に強雨」に変わった。降水量予測は午前中だけで「50mm」の大雨を告げている。信じて参考にするしかない。

 現在のコースになった2001年以降の平均勝ちタイムは「1分32秒25」。

前後半のバランスは「46秒74−45秒51」という数字があるが、現在は芝の硬化防止策が施されているところに大雨だから、まったく過去の関屋記念とは異なりそうである。

 ただ、近年になるほど「前半はスロー、後半ペースアップ」の形が多くなり、新潟の外回りのレースは「直線レース化」している流れの特徴は、これといった逃げ候補がいない今年は、馬場の渋化も重なりさらに緩い流れを呼ぶかもしれない。

 最近10年では、前半1000m通過59秒台の超スローが3回もある。スローが多いから、最近10年の勝ち馬は、その半分の5頭の上がりが「32秒台」という数字もあるが、予報どおりの天気だとそこまでは速くなりようがない。切れ味だけの勝負でもない。強気の早めのスパートもありだろう。シルクアーネストがペースメーカーになり、早めに抜け出したサトノギャラントを、好位のサンレイレーザーが差した今春の「谷川岳S1600m」は、前半1000m通過62秒4。ハエがとまるような信じ難いスローだった記録がある。さすがにシルクアーネストは主導権候補ではないだろう。

 なにがハナを切ってもスロー必至だが・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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