【騎手密着(7)】遅くなりました!知られざる美浦での生活を本邦初公開

2014年08月25日(月) 18:00

馬ラエティBOX

▲20歳の年の差、美浦の新人・石川裕紀人騎手と

「たくさん稼いで帰りたい」家族のために節約生活

 みなさん、こんにちは。今週は、予定しながらも2週続けて(ホームシックと柴田善臣騎手との食事会のため)延びてしまっていたエスポジート騎手の美浦での生活をお届けしたいと思います。

 来日してくる外国人騎手の宿泊先の多くは、ホテルか賃貸マンションの一室を短期契約で借りる形が大半。当然、エスポジート騎手もホテル住まいを検討したようだが、ここで来日時期が“夏競馬”というところが問題に―。

 どういうことかというと、外国人騎手の来日が多い春のクラシックシーズンは、主場が東京競馬場&京都競馬場。秋のGIシーズンも同じか、中山競馬場&阪神競馬場となるため、トレセン周辺からの移動時間は、ローカルの新潟競馬場や福島競馬場と比べてかなり短い。

 特に栗東は、京都や阪神までが車で1時間圏内のため、移動時間はもちろん、交通費自体があまりかからない。一方美浦は、中山までが車で1時間30分。東京までとなると、渋滞など交通事情も考慮すると、2〜3時間はみておかないといけない。交通費は高速代とガソリン代だが、栗東に比べると美浦からの交通費の方が間違いなく高くなる。

 そして、問題の夏競馬。福島&新潟へは、車ではなく新幹線での移動が基本。さらに、新幹線代はエスポジート騎手本人の分だけでなく、通訳やバレットの分も雇っている騎手が支払うことになるので、往復で合計3人分が経費としてかかってくる。

 勝つために、賞金を稼ぐために、家族のためにイタリアから出稼ぎにきているエスポジート騎手とすれば、経費はできるだけ抑えたいと考えるのは当然。毎週の交通費がかかるとなったら、住むところで節約。そこで、ホテルよりも圧倒的に格安なマンスリーマンションを選択したのだ。

 ただ、エスポジート騎手が想像していた以上に部屋が狭く、圧迫感が…。部屋の広さは8畳ほどの1Kタイプ。料理をするエスポジート騎手には狭すぎる台所というのもマイナス要素となったようで、入居初日から「ツライ」とは感じていたらしい。

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 さみしさを紛らわすため、「寝るとき以外はほとんど僕の部屋にいますよ」とは、同じマンスリーマンションに住む通訳の安藤さん。エスポジート騎手にも話を聞くと、・・・

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