ハイペースを経験している強み/新潟2歳S

2014年08月30日(土) 18:00


1800m組には厳しいデータ

 近年になるほど、前半は無理せずにタメ、勝負は最後の長い直線660mの攻防に集約されるレースになってきた。最近5年間のレースの中身は、

▽年:前後半800m=勝ちタイム(レース上がり)
▽2013年:47秒9-46秒6=1分34秒5(33秒8)
▽2012年:46秒9-46秒6=1分33秒5(34秒6)
▽2011年:48秒3-45秒5=1分33秒8(33秒1)
▽2010年:48秒3-46秒2=1分34秒5(34秒2)
▽2009年:47秒8-46秒6=1分34秒4(33秒8)

 年ごとにバラつきはあるものの、すべて前半800mの方が遅いバランスの、いわゆる「スロー」。したがって、最近5年の勝ち馬13年ハープスター、12年ザラストロ、11年モンストール、10年マイネイサベル、09年シンメイフジの上がり3ハロンは、順に「32秒5、33秒4、32秒7、33秒5、32秒9」の鋭さである。

 それも、シンメイフジ、ザラストロ、ハープスターの3頭は、ほとんど最後方からの大外一気の追い込みであり、「先行して勝った馬は1頭もいない」ところが最大の特徴。

 今年あたり、ふつうのペースで先行して粘る馬が出現して不思議はないが・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

関連情報

新着コラム

コラムを探す