サクラバクシンオーの変化

2014年09月12日(金) 18:00


◆芝1600mで馬券的にブレイク中のサクラバクシンオー産駒

 先週土曜は、グリーンチャンネル「競馬場の達人・千鳥編」の助っ人で新潟に。

 達人の助っ人は3回目。1回目は勝負レースの予想を教えただけ。2回目は、同行したものの、ボクが100万円以上勝ってしまったのが演出上マズいらしく、カット(いなかったこと)に。

 そして今回。事前にプロデューサに確認したところ「今回はいくら勝っても映します」と言われたのですが、そういう時に限って負けてしまうもの。はたして結果は? 映っていれば(笑)10月12日か19日のようです。

 さて、先週の土曜新潟メインレースは、千鳥が(馬主席に入れない格好で)プレゼンテーターを務めた長岡S。今週の京成杯AHと同じ新潟芝1600mで行われました。

 このレースでボクが千鳥のお二人に本命で推奨したのはダンスアミーガ。理由は非常に単純で今年に入ってからの当コースのバクシンオー産駒は、長岡Sまでにのべ6頭出走して3頭が馬券になっていたように、もの凄く走るから。(カットされなければ詳しい解説も「競馬場の達人」で放映されるでしょう)

 新潟芝1600mに限らず、今年は芝1600mでサクラバクシンオー産駒が馬券的にブレイク中。芝1600m全体でも複勝率37%。複勝回収率が264%と非常に優秀な成績。

 バクシンオー産駒が芝1600mで急激に馬券成績を上げているのは、バクシンオーが突然マイラー種牡馬になったから? かもしれませんが。

 それよりも日本の芝1600mがスピード寄りになったこと。繁殖牝馬にサンデーをはじめとするヘイローの血を持つ馬が増えたのが大きな原因ではないでしょうか。

 サクラバクシンオー産駒は母父がヘイロー系(サンデーも含む)と配合された場合、21勝。単勝回収率が131%。複勝回収率が116%

 一方、母父が非ヘイローの場合、15勝。単勝回収率73%。複勝回収率は76%。つまり、ヘイロー系の繁殖牝馬はサクラバクシンオー産駒にマイル適性を強化する特性があるのです。

 もうひとつの理由は、芝の品種改良により、馬場がスピード化したことです。以前よりもマイル戦でもスプリント寄りのスピードが活きるようになり、バクシンオー産駒の成績が上昇しているのです。

 京成杯AHは、サクラバクシンオーとヘイロー系の配合馬の出走馬はなし。ショウナンアチーヴはバクシンオー産駒のショウナンカンプにサンデーサイレンス。やはり、マイル重賞を勝利していますが、前走が同コースの関屋記念で6着。

 先週の同コースは、上級条件が2鞍(長岡S、オフサイドトラップC)いずれの勝ち馬も父はマイル以下のGI勝ち馬を出したスピードタイプ(アグネスタキオン、サクラバクシンオー)で母系にニジンスキーの血を持つ馬。同コースの関屋記念勝ち馬もクラレントでした。

 今年の出走予定馬で母系にニジンスキーの血を持ち、父がマイル以下GI勝利実績があるのはゴールデンナンバー。

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亀谷敬正

血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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