“人情派”太のルーツ!知られざる少年時代に迫る

2014年10月07日(火) 18:00

小牧太

質問に答えながら太のルーツに迫ります…

“人を傷つけるようなことは言わない”という小牧騎手のポリシーについて、ユーザーから長い長い質問が…。質問に答えながら人柄のルーツに迫るなかで、改めて小牧騎手の少年時代が明らかに!

(取材・文/不破由妃子)


自分で言うのもなんやけど、僕は本当にええ子やった

──今回もユーザーから質問がたくさん届いていて、今週はメンタル面についての長い質問を紹介します。「以前、太論でおっしゃっていた“人を傷つけるようなことは言わない”という人柄はどこからですか? 簡単なようでいて、とても難しいことだと思うのですが。元来、生まれ持ったものですか? それとも曽和先生をはじめとする周囲の方々の影響ですか? もっと言うと、実は騎手にもっとも必要なのは、“乗れる”とか“追える”とかよりも人柄ですか?」というものです。たくさんの質問が入っているので、まずは“人を傷つけるようなことは言わない”という人柄のルーツからいきましょうか。

小牧 そんなのわからんわ(笑)。生まれつきちゃう? 親の育て方が良かったとか(笑)。

──ご自分では、なかなかわからないものですよね。

小牧 そうやね。小学生の頃から友達とケンカしたりもしなかったし…。僕が一番荒かったのは、競馬学校にいるときやね。いつも同じヤツと何度もケンカしたわ。慣れない環境でストレスもあったんやろうけど、そいつにあまりにも腹が立ったんやろうね。そいつは途中で辞めてしまったけど。それ以外は、ケンカというケンカをした記憶はないなぁ。

──小学生の頃も、やんちゃタイプではなかったんですね。

小牧 うん。その頃から気を遣ってしゃべっていた記憶がある。僕ね、家ではもう、めちゃくちゃいい子でしたよ。あまりにも手が掛からない子供だったから、親は僕の子供時代について、あんまり印象にないらしいもん。小学生のときも中学生のときも何にも悪いことはしなかったし、何でも言うことを聞いてたし。掃除から洗濯、夕飯も作っとったなぁ。

──中学生の男の子が、家事全般をやっていたんですか?

小牧 うん、ふたりとも働いてるときはね。自分でいうのもなんやけど、ホンマにええ子やったよ。学校ではね、冗談ばっかり言って騒いでいたけど、親は僕がそういう子だって知らんかったもん。ただ、同級生にいとこがいて、下に住んどったんですわ。で、たまに家に上がってきて、母親にいろいろチクっとった(笑)。親はそれで初めて知るっていうね。

──家でいい子にしていたというのは、意識的に?

小牧 いや…。なんか親に甘えられんかったんやね。甘えたりわがままを言ったりして、親の負担になってはいけないっていう気持ちがあったかもしれん。

──ご苦労されたとおっしゃっていましたものね。

小牧 そういえば・・・

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小牧太

1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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