2014年10月29日(水) 18:00
◆世界の名手ムーアが「(参戦するようなら)凱旋門賞もジェンティルドンナに乗りたかった」とほれ込んでいる事実は見逃せない
第150回天皇賞・秋(11月2日=東京芝2000メートル)を占ううえで最大のキーホースとなるのはジェンティルドンナだろう。この後、ジャパンC3連覇の偉業に挑む女傑にとって、秋天の勝負気配は不明瞭なうえに、そもそも休み明けは走らない傾向にある。果たして買うべきか、買わざるべきか。ジャッジはデビュー以来、ジェンティルドンナを見守り続けてきた担当記者に託そうではないか。真摯な姿勢と柔らかい物腰で関係者の懐に飛び込むことから“ジェンティル高岡”の異名を取る高岡功記者が「トレセン発(秘)話拡大版」で女傑の真実に迫った――。
競走馬には得意、不得意な条件が必ずある。平坦コースじゃないと走らないとか、道悪になると途端に力を発揮するとか、なぜか休み明け初戦に激走するなどなど。タイプは様々だが、そういった条件の数々が個々の特徴を形作り、年齢を重ねれば重ねるほど、鮮明な“キャラクター”として定着する。
すでに5歳秋を迎え、年内いっぱいでの現役引退が伝えられているジェンティルドンナ。キャリア16戦を数えるこの馬が苦手とする条件は「右回り」「休み明け」「道悪」が“一般常識”となっているが…。調教パートナーの井上助手はこの“馬キャラ”に真っ向から反論する。
「休み明けで負けている時は・・・
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