出るかバカ・オッズ!? 天皇賞秋はオッズ鑑賞で穴を観る。

2014年10月30日(木) 12:00


秋の夜長に天皇賞秋のオッズ鑑賞。

うむ、風流だ。いや風流のような気がする。

でも今は夜の照明の中心に月が君臨していた時代ではない。夜長を感じるわびやさびを探すのはちょっと難しい。オッズにしても90年代〜2000年代初頭の頃の、前売りでだいたい概観が掴めた頃とは違い、今は前日売り上げも低く、人気の変動も激しく、前売りで人気・分布を把握するのは難しかったりもする。

それでも最近の天皇賞秋の単オッズは鑑賞しがいがあって、なかなかにオツだ。だから夜長の解釈を、馬券を買う時間まで(自分の場合は締め切り10〜20分前が多い)として、前日夜からなが〜くオッズを鑑賞するという解釈にしてみた。風流は気の持ちようだ。

では、オッズの何が楽しみなのか?

最近の天皇賞秋は、人気が5、6頭の馬に集中しやすい傾向にあって、それが極端な形で表現されがちで、他のG1レースと違って、見ていて面白い。
自分は単オッズを穴の臭いを嗅ぐ材料として、使用しているので、その表現を借りるならば、
天皇賞秋は『0の層』が生まれやすくなっていて、それを鑑賞するのが楽しいとも言える。

自分は単オッズを
1.0倍〜10.0倍未満の層…赤の層
10.0倍〜20.0倍未満の層…青の層
20.0倍〜30.0倍未満の層…緑の層
と3つの層に色分けして、レースの特徴をざっくりと掴むようにしている。

赤の層にいる馬の数が多かったり、青の層にいる馬の数が多かったりと、数のバラツキはあるけれど、だいたい赤・青・緑の層には満遍なく馬がいる。それが一般的なオッズの配列。
しかし、ときどき馬が1頭もいない層が生まれるときがある。
赤の層(10倍未満)に馬がいない時はないけれど(ありえなくはないけれど見たことない)、青の層(10〜20未満)、緑の層(20〜30未満)に馬がいない時はときどきある。少頭数のレースでは、けっこう起こりうるけれど、15頭立て以上のレースで、しかもG1レースではなかなか見られない。

だから適性主義がはびこって、素っ頓狂な馬が出走しない傾向にある昨今のG1レースで、「0の層」を発見するとざわざわしてしまうのだ。

論より証拠。
天皇賞秋の過去のオッズを鑑賞するのが一番だ・・・

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かしわでちょうほう

競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。

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