古馬の壁を破れるか/天皇賞・秋

2014年11月01日(土) 18:00


3歳馬は有力馬なら凡走は少ない

 雨をもたらす前線の移動は早まり、土曜日の雨の影響は、天皇賞の行われる日曜日の午後には、ほとんどないとされる。良馬場が期待できる。  当然、人気の中心だが、3歳イスラボニータ(父フジキセキ)の勝機大と考えたい。秋の天皇賞が2000mになり、かつ、3歳馬の出走OKとなったのは1987年から。ここまでの27年間の年齢別の成績は次のようになる。

▽3歳馬【2-5-2-19】勝率7%/連対率25%
▽4歳馬【15-11-10-106】勝率11%/連対率18%
▽5歳馬【8-9-11-113】勝率6%/連対率12%
▽6歳上【2-2-4-123】勝率2%/連対率3%

 圧倒的な良績を残しているのは、充実の秋を迎えている4歳馬であり、27年間の勝ち馬の半数以上を占めている。出走数も多い。

 ところが、今年は中心になるはずのその4歳馬が、エピファネイアなど、たった3頭しかいない。どの世代とて、ここに出てくるのは世代のトップ数頭に限られるから、過去の傾向からすると、世代レベルなど関係なくマトは絞れるとするアプローチはあるが、たった3頭は変である。

 理由の一つは、キズナなどが休養しているため。もう一つ大きな理由は・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

関連情報

新着コラム

コラムを探す