2014年11月21日(金) 18:00
銀嶺Sといえば、かつて1月のオープン特別として行われていた当時、ミスタートウジン(父ジュニアス、母ナオユキ)の出走するレースに決まっていた時代があったが(引退レースとなった13歳の2000年春まで、計8回もこのレースに出走し【1-1-2-4】)、いまは3-4歳馬のレースが銀嶺Sである。
良馬場にしては全体にダートの時計の速い日だったが、開催1番時計がその前週、ヤヤ重のダートでオープン特別を快勝したワイドバッハ(先週の武蔵野Sも直線一気でオープン2連勝)の1分23秒0なので、6馬身差の独走になったのも当然。一変の圧勝だった。最後の1ハロンも楽に12秒7でまとめている。
JRAのダート戦チャンピオンサイアーに再三輝いた種牡馬アフリートの送った最終世代らしく、とくに目立った馬体をしているわけではない牝馬だが、非常にタフ。まだまだパワーアップする可能性がある。母デントロビウム(父ミルジョージ)は無名にも近い公営馬だが、東京ダービー、東京大賞典など重賞勝ち8つを含み、ダート【10-2-1-0】という歴史的な成績を残した名牝ロジータの全妹である。
今回、ダート1400mの16番枠を引いてしまったのは残念だが、この距離でどうしても行きたいという同型馬はいない。もまれる心配はなく、また、もともと逃げ一手の注文のつくタイプではないから、先行策でもいい。4歳秋の急成長に期待したい。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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