2014年11月25日(火) 18:00
早めに正攻法でスパートするとゴール前が甘くなるので、大久保龍志調教師から「先にだけは行かないで欲しい」という注文のついたテン乗りだったと伝えられるが、これは陣営の、そして岩田康誠騎手のファインプレイである。前2年に比べれば気楽な立場はたしかだが、外枠12番ながらいつのまにか内に入り、中団より後方から追走。直線のコース取りはまさに岩田騎手の真価。コーナーを回ってしばらく、あっというまに最内に突っ込んでみせた。
一連のレース内容からダノンシャークがいまになって急に強くなったわけもなく、もうマイルCSには最後の挑戦となるかもしれないと考えた陣営の、これまで以上の猛調教がダノンシャークを目覚めさせたのかもしれない。陣営の読みに、岩田騎手の好騎乗が見事に重なったGI初勝利だった。
GIで6回も連続して重賞未勝利馬が勝つことになってしまうではないか。フィエロが勝つとWIN5が1票だけ的中してしまうというではないか。勝利の女神がちょっといじわるしたようなゴール寸前の逆転だった。
苦しいレースをした経験がないといえば・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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