デスペラードが昨年と同ローテで連覇に挑む/ステイヤーズS

2014年12月01日(月) 18:00


 日本競馬の平地レースで最も距離が長いステイヤーズS。昨年、京都大賞典・アルゼンチン共和国杯を経てこのレースで圧勝したデスペラードが、今年も同じローテーションで連覇に挑む。それを春の天皇賞3着馬ホッコーブレーヴ、本格化ムードのクリールカイザーあたりが阻止するのか。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■12/6(土) ステイヤーズS(3歳上・GII・中山芝3600m)

 デスペラード(牡6、栗東・安達昭夫厩舎)は昨年のこのレースを圧勝。今年は京都記念を逃げ切り新たな面も見せたが、その後の成績は振るわず。ただ、昨秋も京都大賞典、アルゼンチン共和国杯と続けて敗退してからの勝利を飾っており、今年も適性が高いここでの巻き返しが期待される。

 ホッコーブレーヴ(牡6、美浦・松永康利厩舎)は前走のアルゼンチン共和国杯で1番人気に支持されたが、見せ場なく14着に終わった。ただ、明らかな太目残りだっただけに、使っての上積みは大きいだろう。春は天皇賞で3着に入線した馬だけに、長丁場での巻き返しが期待される。

 クリールカイザー(牡5、美浦・相沢郁厩舎)はここにきて本格化ムード。重賞でも上位を争うようになってきた。ステイヤーズSは本格化前の昨年でも5着に入線している相性の良い条件だけに、今年は更なる前進が期待される。

 その他、長丁場で一発があるセイクリッドバレー(牡8、美浦・高橋裕厩舎)、一昨年のこのレースで2着に入線したファタモルガーナ(セ6、栗東・荒川義之厩舎)、長期休養明けを使われて上昇が期待される実績馬スカイディグニティ(牡5、栗東・友道康夫厩舎)辺りも怖い存在。発走は15時25分。

【データ分析/過去10年】
人気…1人気は[5-1-0-4]連対率60.0%となかなかの好成績で、単勝回収率は100%を超えている。特にダンスインザダーク産駒は1番人気で3頭出走し、3勝とパーフェクト。2人気は[0-3-3-4]複勝率60.0%と複勝回収率は100%を超えているが、勝ちきれていない。

脚質…4コーナーで4番手以内につけている馬の成績が[7-6-4-28]とかなり優秀だが、前走の4コーナーで4番手以内につけていた馬は[0-2-1-28]とかなり不振。前走で後方から競馬をした馬[6-3-4-31]が好調で、単勝・複勝ともに回収率が100%を超えている。しかし、前走後方組でも、サンデー系やロベルト系のような切れ味で勝負するようなタイプは向かない。

前走…アルゼンチン共和国杯組が[8-4-5-38]と出走馬の大半を占める。その中でも、前走のラスト3Fが1〜5位の馬[4-4-3-6]がかなり優秀で、いい脚を使ったものの東京でキレ負けした馬がこの舞台で浮上する。アルゼンチン共和国杯以外[2-6-5-73]では、前走4〜9着が複勝回収率217%と穴をあけている。

◆デスペラード

・血統診断/望田潤

 近親に目立った活躍馬はいないが、4代母Smooth Boreの産駒に英オークスと英1000ギニーに勝ったMidway Ladyがいる。母母マイネキャロルはブライアンズタイム産駒でGraustark=His Majesty3×3、そこにトニービンが配された母マイネノエルはHyperion4・6・6×6・7・7。そこに5代アウトのネオユニヴァースが配されたのがデスペラードで・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

netkeibaライター陣

気になる重賞を全方位で斬る! 望田潤の血統情報、井内利彰の調教、そして厩舎情報、データなど内容盛り沢山に、今週の注目重賞コラムをお届けします!

関連情報

新着コラム

コラムを探す