2014年12月04日(木) 11:59
(つづき)
3月のドバイ以来、長期休養明け初戦となった、前走のJBCクラシック。ホッコータルマエは“最強馬”と呼ばれた頃にはあり得なかった、4番人気という評価だった。レースはコパノリッキーが逃げ、ホッコータルマエは内3番手を追走。向正面で外に出し、勝負所では自分から動いて行って、直線の入口では先頭を伺う勢いだった。しかし、最後はコパノリッキーに突き離され、クリソライトとワンダーアキュートには差されてしまった。結果は4着だったけれど、レース後の西浦調教師が満面の笑みだったことが、とても印象的だった。
「勝てなかったのは残念ですが、あそこまでのレースをしてくれて、とても嬉しかったんです。ドバイで体調を崩して、長く休養して。その後立て直して、初戦でここまで走ってくれるのかと。次に繋がる、いいレース内容だったと思います」
▲「JBCクラシックは、次に繋がるいいレース内容だったと思います」
西浦調教師の言葉にあるように、ホッコータルマエは3月のドバイワールドカップ参戦後、体調を崩して現地の病院に入院している。初めての海外遠征、世界トップレベルの馬たちとの戦いに、疲れが出ても仕方のないことだろう。ホッコータルマエにとって救いだったのは、深刻な症状が出る前の、超早期発見で治療が出来たということだ。
「ドバイでは、ジャパン・スタッドブックの方にお世話になったんですけど、『いつもは馬房の窓から顔を出して外を眺めているのに、いつもの仕草と違う』ということで連絡をもらいまして、すぐに獣医さんに診てもらって。そうしたら、軽い腸炎を起こしているということで、ゴドルフィンの動物病院に入院して、治療してもらったんです。日本から一緒に行った通訳の方が細かくコミュニケーションを取ってくれましたし、たくさんの方の協力のお蔭で早期に治療出来ました。大ごとにならずに済んで、本当に感謝しています」・・・
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GIの注目馬にスポットを当て、主戦騎手や管理調教師を独占取材するnetkeibaのスペシャルインタビュー。GIに向けた意気込みや中間の調整過程、レース後に直撃し、戦いの舞台裏にあった知られざる真実を語っていただきます。
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