強さの証明、記念のG1

2014年12月05日(金) 12:00


スミヨン騎手は巧いの一言

 強すぎましたね〜先週のジャパンカップでのエピファネイア。

 しかも当日テン乗りで折り合いをつけてしまったスミヨン騎手。後日、週中のトレセンで某ジョッキーが、「そりゃ〜あのオルフェーヴルをフォルスストレートで抑えこんでしまうのだから違うわなぁ〜」とポツリ。確かにおっしゃるとおり。

 レース後のインタビューでは、「向正面でも行きたがっていて引っ張りきりだった」と話していましたが、馬の推進力や可動域を邪魔しないところでの我慢がきいており、だからこそ最後も後続馬を突き放す瞬発力へと繋がっていたのでしょう。最初の1コーナーでの攻めの姿勢といい、ほんとに巧いの一言です。

 レース直後、管理する角居調教師は、「スミヨン、サマサマです」と話されていましたが、陣営はもちろんのことオーナーの皆さまにとっては愛馬の強さが存分に証明された結果に何よりも喜びを感じられたことでしょう。一方、2着と敗れたジャスタウェイですが、こちらも負けてツヨシのなかみ。

 海外遠征帰りとあって決して万全とは言えない状態の中でこれだけのレースをしてしまうのは、やはりポテンシャルの高さあってこそ。恐れ入りました。

 また4着と敗れたジェンティルドンナは馬場と内枠が仇となってしまった様子。有馬記念での巻き返しに期待したい思いですが、右回りゆえ少しその点が気がかりです。

 さて話は変わり、先週末から今週にかけては東京と滋賀を3往復とかなりハードな日々。

 というのも以前ならば東京にロングステイできたところも、今や1児の母とあってその都度通うことも度々…。子供を持ちながら仕事をすることは想像以上にハードで時間が足りない状況ゆえ、逆に自由になる時間がどれほど貴重なことなのかと、その有り難味に気づかされました。

 さぁ今週は中京競馬場にTOKIOも勢揃い、記念すべきG1「チャンピオンズカップ」です。注目は前走で改めて底力を感じたホッコータルマエ。またグレープブランデーも前走の内容からアナドレナイ気がしています。

 それでは皆さん、週末は競馬場でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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細江純子

愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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