3強をはじめ、有馬記念出走馬の強みと弱みを分析!

2014年12月26日(金) 18:00


◆エピファネイアが勝つためには

 新しい枠順決定システムが多くの有力馬にとっては裏目となり、馬券的には面白くなってきた有馬記念。この原稿を読んでいるようなコアファンにとっては楽しみが増したのではないかと思う。

 ジャパンカップ組から見ていこう。エピファネイアの前走は騎手の腕ももちろんあったが、前付けしたうえで前と横に壁ができるという完璧な展開。折り合いそのものは100%ついていたわけではなく、外からレースをしなくてはならない今回はかなり苦労するだろう。勝ち切るためには敢えて出したうえで逃げ馬の直後につけるのが良いと思うが、そこまでする覚悟が陣営にあるかどうか。  ジャスタウェイは調教いまひとつと見せておいてレースでは走ってしまった。距離もぎりぎりだったことを考えると、この馬の能力そのものはやはりレーティング世界一にふさわしいものがある。ただ、ぎりぎりの距離で外枠、さらに凱旋門賞以降のステップはかなり厳しいもの。外々を回ってなお勝ち負けになるようなら本当に怪物だ。  ジェンティルドンナは人気どころで唯一、良い抽選順を貰った。セオリー通り内枠を選択したが、あとは・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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