本来の気迫が戻ってきた/有馬記念

2014年12月27日(土) 18:00


田辺騎手ならマイナスはない

 年末のグランプリらしい、興味あふれる組み合わせになった。今年は、G1を複数制した馬が少ないので、この有馬記念の1勝と、その勝ち方が、年度代表馬の行方で大きな比重を占めることになる。  この秋2戦、ほとんどまともなレースをしていないフェノーメノ(父ステイゴールド)の逆転の快走に期待したい。ぶっつけになった天皇賞・秋に向けて入念な調整が行なわれたが、これまではステップレースを使って、目標のG1に全力投球のパターンだったためだろう。熱心な調整が裏目に出たか、心身のバランスが崩れてしまった。

 体は絞れて仕上がっても、気力が伴わない。0秒7差とはいえ、天皇賞・秋は坂下で戦意喪失。ジャパンCも本来の気迫を欠き、思うような位置に付けてスパート態勢に入れなかった。

 ただし、不本意なレースを2戦したあとの今回は違う。フットワークのバランスが良くなると同時に、本来の気迫が戻ってきた。凡走したことで・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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