中山ダート1200mは最高の条件/ジャニュアリーS

2015年01月04日(日) 18:00


切れ味を秘めたダート巧者

 ハンデ57キロ-58キロが妥当と評価された6歳以上馬が計5頭もいる。オープン特別とすると、なかなかの組み合わせの好カード。  この時期、急に7歳になったり、8歳馬の表記になると、前回まで買っていた馬がかなりのベテランホースになった気がして、ちょっと引きたくなったりする。でも、それは数え歳がもたらす表記の印象であり、つい5日前から、急に歳をとったわけではない。人気の7歳ダッシャーワンも、5月になるまで、本当は6歳馬である。陰りなど心配する必要はない。  狙いは、ちょっと内枠を引いてしまったが、3走前に新潟ダート1200mを快勝した際が、今回と同じく外から被されがちな内の4番枠だった。少しくらい揉まれても平気とみて、5歳モグモグパクパク(父メイショウボーラー)から入る。

 その3走前は、初ダートの1戦。下級条件では初ダートなど適性さえあれば大した問題ではないが、スペシャリストのいる高額条件では、簡単に結果の出ないことが多い。だが、この馬は内枠で最後方近くに置かれる位置取りになりながら、1分10秒5で見事な差し切り勝ちだった。

 全体時計は締まった重馬場のダートだから驚くほどではないが、上がりは35秒0である。4コーナーではまだ最後方馬群にいたから、新潟のダートの短い直線でみせた最後の300mくらいの爆発力は、上がり35秒0の数字以上に強烈だった。

 サンデーサイレンスの牝馬に、フレンチデピュティを配し、そこにメイショウボーラーという組み合わせ。マイル以下では、大変な切れ味を秘めたダート巧者だろう。

 格上がりとなった東京ダート1400mの前々回は、置かれて9着止まりだが、上がり35秒9で伸びかかって1分23秒8なら、初オープンの別定戦とすれば、少しも悪い内容ではない。

 今回がダート3戦目。注文のつく短距離の差し馬にとって、まず前傾のハイペースになりがちな中山ダート1200mは、最高の条件である。もちろん相手は強力だが、55キロのハンデなら、好勝負必至と期待したい。

 急速に力をつけているミヤジエルビスと、前回は揉まれて凡走したダッシャーワンの巻き返しが相手本線。以下、伏兵サクラインザスカイレーザーバレットアースソニックメイショウノーベルまで。ハンデ戦なので、数点流したい。

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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