1強ムードのAJCC、「展開次第で面白い馬」とは!?

2015年01月23日(金) 18:00


◆「出走頭数の多さ」というリスク

 今年のAJC杯はなんといってもゴールドシップがポイントだが、これが普通の強い馬ならともかく、走るか走らないかやってみないと分からないゴールドシップというところがまた厄介だ。

 同馬は有馬記念でもっと位置を取っておけばよかったという悔いが鞍上にもあるようだから、今回前付けも考えられる。そうなるとリスクは下がるが、一方で後攻めになると出走頭数の多さがリスクになってくる。ここでまた、「前付けしようとしてもできないことがある馬」だという点が問題になってくる。どれだけ考えても厄介な馬である。

 個人的には、その力量を認めつつ、しかしゴールドシップ自体にオッズ的なうまみは無い(全ファンの注目を集めるので、過小人気にはならない)と考え、敢えて2着付けのほうを強調した買い方にしてみようかと考えている。ただ、基本的にAJC杯では有馬記念組が強いので、この馬を蹴った馬券は考えられない。

 2番人気はフェイムゲームか。実績は十分だが、馬場は・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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