馬産地の視点で見たハービンジャー産駒の特徴(村本浩平)

2015年01月27日(火) 18:00


◆2012年セレクトセールの時に思った感想は「自分の馬体を強く出す種牡馬だなあ」

 ハービンジャーファンクラブの皆さん(詳しくは2014年9月16日のコラムを参照)! ついにやりました! 母が重賞2勝馬(ローズS、クイーンS)のレクレドールという良血馬ベルーフが、GIII京成杯を優勝。勿論、これはハービンジャー産駒にとっても初めての重賞制覇であり、一躍、同条件(中山芝2000m)で行われる皐月賞の有力馬として名乗りをあげることにもなりました。

 ハービンジャー産駒に関してはこの赤本コラムでも、須田鷹雄さんがデータを用いた原稿を書かれていたり、その他、予想系のコラムでも様々な観点で産駒の特徴が取り上げられています。まずはそちらに目を通していただいて(笑)、自分は馬産地の視点で見たハービンジャー産駒の特徴を、改めて振り返ってみようと思います。

 ハービンジャーの初年度産駒は2012年に誕生。その年のセレクトセールの当歳セクションにも続々と上場されていきますが、その時に思った感想は、「自分の馬体を強く出す種牡馬だなあ」という感想でした。

 ハービンジャーの産駒は、母系にサンデーサイレンスを持つ配合馬が圧倒的に多いことは、既に勝ち上がっている馬の血統を見れば一目瞭然。サンデーサイレンスは母系に入ってからも卓越した能力だけでなく、「軽くて、薄い」馬体も遺伝させる傾向にある中で、この時に上場されたハービンジャーの産駒たちのほとんどが、父譲りの安定感を全面に押し出していました。実際、ベルーフの生産牧場である白老ファームの関係者からも、「産まれた頃からがっしりとした印象があった」との言葉が聞かれています。

 騎乗育成へと移ったハービンジャーの産駒たちですが・・・

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