GIの“出たがっている目”は?

2015年02月21日(土) 12:00


フェブラリーSで幸先のいいスタートを!

 年の始めの例とて〜。22日のフェブラリーSからJRAのG1戦線が幕を開けます。その馬券を当てて、幸先のいいスタートを切りたい、という思いはみなさんお持ちでしょう。暮れの有馬記念まで、今年はいくつ当てられるでしょうか?

 ヒントになるかどうかはわかりませんが、ここ数年のJRAG1レース(障害戦を除く)で出た枠連の目と、1-3着に来た馬番を調べてみました(ちなみに私は“出目論者”ではありませんよ)。

 去年のG1で出た枠連の目は以下のとおりです。1-2(3回)、1-3、2-3、4-6、5-8、6-8(各2回)、1-5、1-7、1-8、2-4、2-7、3-8、5-5、5-6、7-8(各1回)。枠連1-2、1-3、2-3のボックスを買っていれば7回も的中したわけです。その前の13年には、4-5が4回も出ました。1年に4回も同じ目が出たのは06年(1-3)以来7年ぶりでしたから、こういうのは“特異年”と言ってもいいと思います。

 では、しばらく出ていない目は? まず思い浮かぶのはゾロ目でしょう。去年はオークスで5-5、おととしは高松宮記念で6-6が出るなど、過去5年を見ると毎年どこかでゾロ目が出ています。しかし、1-1は2000年のエリザベス女王杯が最後。つまり今世紀に入ってからはまだ1度も出ていません。

 そうそう、1-1と言えば、惜しかったのは90年の菊花賞です。18頭立て(1頭出走取り消し)の2番メジロマックイーンが優勝、1番ホワイトストーンが2着で、ふつうなら1-1になったはず。ところが、このときはまだ馬連がなかった時代で、ホワイトストーンが1枠、メジロライアンが8枠に単枠指定され、残り16頭が2、3枠に2頭ずつ、4-7枠に3頭ずつ組み込まれました。だからこの時の枠連は1-2だったのです。

 ゾロ目以外では? これはクイズになりそうですね。実は、ここ7年全く出ていない目があるんです。なんと3-4が、07年のスプリンターズS(1着=4枠7番アストンマーチャン、2着=3枠6番サンアディユ)以来、164レースにわたって出ていません。これはなんとも不思議。16頭立て以上にならないと絶対出ない1-1はともかく、枠連3-4はそろそろ“出たがっている目”。これがどこで出るかは注目です。

 一方、去年成績が最もよかった馬番は4。3勝2着4回3着1回と8回も馬券に絡みました。勝ち星では4勝した2がトップでしたが、4の“活躍”はこれを上回ります。そしてこの4、おととしは1度も勝てなかった馬番だったのです。

 それから言うと、今年はしばらく勝っていない馬番がおもしろそう。ベスト3を挙げると、おととしのエリザベス女王杯が最後の3、12年のジャパンCを勝ってから途絶えている15、10年にオークス、安田記念、宝塚記念を勝って以来パッタリ勝てなくなった17です。さぁ、今年のラッキーナンバーはいかに!

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矢野吉彦

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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