2015年02月27日(金) 18:00
と思えば、昨年2着のタガノグランパは、日曜日の「中山記念」1800mに出走し、13年の5着馬ラブリーデイは15日の「京都記念」2200mで、キズナ、ハープスターに勝ってみせた。12年の勝ち馬ジャスタウェイは、中距離のチャンピオンになった。日本ダービー馬タニノギムレットも、宝塚記念のダンツフレームもアーリントンCの勝ち馬だった。
6週後は「桜花賞」であり、7週後は「皐月賞」。アーリントンCの出走馬のほとんどは、ここまでデイリー杯、ジュニアC、朝日杯FS、シンザン記念など1600mに出走してきたグループだが、このままスピード路線を歩むのか、もっと距離の長い牡馬のクラシック路線に向かうのか、ちょうど決断しなければならない時期なのだろう。
朝日杯FSでは、18頭立ての最内1番枠で出遅れ。最初から苦しい追走になったうえ、なかなか馬群をさばききれずに渋り気味の馬場のイン追走になったが、直線はこじあけるように伸びていたネオルミエール(父ネオユニヴァース)に期待したい。
勝ったダノンプラチナに次ぐ上がり35秒5を記録し、0秒4差4着。鮮やかに差し切った勝ち馬には完敗だったが、内容は決して悪くない。今回も栗東に早めに入厩して、阪神コースも2度目。追い切りも前回以上に鋭かった。道中のフットワークは頼りないように映ったが、追走して併せた古馬シンボリエンパイアを、坂を上がり切るところで振り切った脚さばきは鋭い。前回以上だろう。今度は偶数枠で、なおかつ外枠。少々の出負けならロスにならないと思える。
1週前に坂路51秒7で大きく先着したナヴィオン(父ハーツクライ)は、今回から騎乗する岩田騎手が乗った最終追い切りも評価Aに相当する。もう7戦目。このあとが心配になるくらいだが、完成度は高く、今回のデキはとくにいい。シンザン記念でみせた上がり33秒2の爆発力を再現できるだろう。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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