4週連続で重賞が行われるばんえい競馬

2015年02月28日(土) 12:00


 まず今回は、27日に亡くなられた後藤浩輝騎手に対し、謹んで哀悼の意を表します。「ウイニング競馬」やBSジャパンの特番でご一緒しただけでなく、拙著「世界競馬案内」の中では対談、去年11月の“復帰戦”騎乗直後にはインタビューもさせてもらいました。突然の訃報にただただ驚いています。今は、ご冥福をお祈りするばかりです。

 あまりにもショッキングなことで気持ちの整理がなかなかつきません。ひとまず今回は、木曜日(26日)の時点でほぼ書き上げた話をアップさせていただきます。

 3月に入るとクライマックスを迎えるのがばんえい競馬。4週連続で毎週日曜日に重賞競走が組まれています。1日はチャンピオンカップ。今季(14年4月以降)に行われた重賞競走の勝ち馬の中から10頭が出走する予定です。

 8日は今季デビューした若駒(明け3歳馬)たちの王者決定戦、イレネー記念。今年のこの世代には、昨年末の2歳重賞・ヤングチャンピオンシップまで8戦全勝と、無敵の快進撃を続けているセンゴクエースという絶対王者がいます。この馬が出てくればいつも以上に注目を集めることになるでしょう。

 15日に行われるのがポプラ賞。これは、ばんえい競馬ならではの、4、5歳馬限定戦です。ばんえいの競走馬が充実期を迎えるのは6歳くらいになってから。4、5歳というと、人間なら高校生か大学生あたりで、いわゆる“U-22”の世代と考えられます。ここで強さを発揮できれば、将来の“A代表”入りを期待される存在になるわけです。

 そして22日はばんえい記念。当コラムでも毎年PRさせていただいている、ばんえい競馬の最高峰レースが待ち受けています。1日に行われるチャンピオンカップは、同レースの前哨戦でもあるので、みなさんにはここから見続けておくことをオススメしておきます。

 ばんえい重賞競走の予想は「ばんえい競馬情報局」というブログで公開していますが、私にとってこれからの4戦がとても大事。実は今季ここまでの予想(1レース6000円の予算で馬券を買うとすれば、というルール)が黒字をキープ中。はたして1シーズンを通して黒字を確保できるか、今後4戦の結果次第という状況になっています。「そんなことはどうでもいい」なんて言わず、ぜひご注目を。

 なお、楽天競馬のサイトでは、古谷剛彦サン、津田麻莉奈サンと私で、ばんえい競馬の注目ポイントや重賞の見どころを紹介する動画を公開中。明日まではチャンピオンカップの話を中心にした番組がご覧いただけます。

 そして、19日(木)夜6時からは帯広駅前とかちプラザで「ばんえい記念前夜祭」を開催。私は、山崎エリカさんや斎藤修さんらとともに帯広へ飛んで、これに出演します。さらに、ばんえい記念直前には、当コラムや「ばんえい競馬情報局」だけでなく、オッズパークのサイトでもレース展望を公開する予定です。3月はばんえい競馬をお楽しみください!

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矢野吉彦

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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