2015年03月04日(水) 18:00
◆安田調教師「まだ能力だけで走っている感じはしますが、2走目でレースぶりは確実に良くなりました」
GIIIチューリップ賞(7日=阪神芝外1600メートル)といえば、例年は桜花賞の最重要トライアルとなるのだが、今年は若干、趣が異なる。
2歳女王決定戦の阪神JFを勝つなりした、その世代の“最強牝馬”との呼び声が高い馬が強さや順調さをアピールするレースのはずが…。今年は2歳女王ショウナンアデラも、きさらぎ賞で牡馬を一蹴したルージュバックもいない。いわば、東の2頭への「挑戦権」をかけた戦いとなりそうなのだ。
久しぶりに劣勢の西の牝馬勢だが、栗東に通う記者の思い入れを冷静に差し引いても、十分に“足りる”と思っている馬が実はいる。2戦無敗のコンテッサトゥーレだ。
デビュー戦は数字でこそ表しにくいが、3〜4コーナーにかけて「ワープ」したかのようなスピードでポジションを上げ、2馬身半差で快勝。続く紅梅Sではラッフォルツァート(現オープン)に苦しめられたが、最後の最後でねじ伏せ、賞金ラインで桜花賞への出走をほぼ確定させるとともに、関西の代表クラスへと名乗りを上げた。
「安田キュウ舎」「紅梅S勝ち」で真っ先に思い浮かぶのは、一昨年の勝ち馬レッドオーヴァル。桜花賞でのクビ差2着はもちろん、その後の短距離重賞での活躍を見ても、当時から相当なポテンシャルを秘めていたのは間違いないところ。しかし、この当時のレッドオーヴァルはカイバ食いが細く、馬体の維持という自分との闘いを強いられていたし、陣営も取材に対してナーバスな一面を見せていた。が、このコンテッサトゥーレには・・・
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