心身ともに絞れてきたハープスター

2015年03月19日(木) 18:00


 競馬に携わっていると1年がアッという間に過ぎますね。ハープスターらの取材でフランスへ行ったのがつい最近のように思います。そして、今回はドバイ。松田博資厩舎はドバイ遠征には積極的ですし、昨年、松田博師も「ドバイも視野に」と話していたので。この日が来るだろう、とは思っていましたが。いざ、現実になるとやはり新鮮ですね。デビューから2戦目の新潟2歳ステークス、新潟への輸送などまったく苦にせず、それどころかカイバでは物足りずワラまで食べていたハープ。そんな彼女、今度は二度目の世界遠征となるわけですが、輸送についてはホント心配いりません。実に頼もしいです。

2/12撮影

 むしろ、心配なのは体の太さ。京都記念、終ってみればちょっと太かったなぁ、という印象は否めません。成長期ほどではないとはいえ、あいかわらず食欲旺盛なハープ姫。ハードなトレーニングをこなしている以上、カイバを減らして馬体を減らすことはできません。やはり、動いて落とすしかないのですが…。うーん、なかなか落ちませんでしたね。これには松田師も「うーん」とうなっていました。

3/11撮影

 ところが! 3月11日、ドバイに向けてラストインパクトとの併せ馬での追い切りを消化したあたりから変わってきました。この併せ馬、ハープは遅れたわけですが「それでもいい。検疫に入る前に併せ馬でしっかり追いたい」と松田博師は話していました。指揮官は「この追い切りで変わってくるだろう」とよみ、そこに賭けたのです。すると…そのよみどおり、その後のハープは日を追うごとに腹回りがスッキリしてきました。写真を撮影日の順に並べると、そのあたりがよくわかります。日曜朝の単走での追い切りを終え、そのあと全休日も返上し月曜にも坂路をこなしまして。水曜に検疫から出るときの姿を見たら、素人目に見ても明らかにスッキリしているのがよくわかりました。

3/15撮影

 これも3月11日の併せ馬からの変わり身、そして長距離輸送で極端に体を減らすことはないだろうという陣営の計算のあらわれかと察します。この原稿を書いている時点では、ドバイ到着後の姿はまだわかりません。でも、きっとちょうどいい姿になっているのでは、と期待しています。

3/18撮影

 わたしも来週、ドバイに飛びます。1週間、現地よりニュースをお届けする予定です。初のドバイとあって勝手がわからず不安だらけですが、まぁ、ハープスターやエピファネイアが元気に走っている姿を見れば、その気持ちも払拭されるかな、思っています。

 というわけで、来週はこのコラムもドバイ現地情報になりますね。お楽しみに〜!

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花岡貴子

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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