あえてここを選ぶ確かな手応え、ラインスピリット/トレセン発秘話

2015年04月01日(水) 18:00


◆松永昌調教師「この馬は逃げた時の方が明らかにいい結果が出ている」

「適鞍があるのに、なぜこっちのレースを使うのか?」

 そんな陣営の采配を見かける時がたまにある。その裏には確固とした理由が存在すると同時に、確かな手応えがあるものだ。最たる例はオークスではなく日本ダービーに挑戦し、64年ぶりの牝馬によるダービー制覇を成し遂げた2007年のウオッカだろう。

 ここまで1200メートルで全4勝を挙げ、前走のオーシャンSでも4着と一応の結果を残したラインスピリットの場合は、高松宮記念に特別登録すらしなかった。獲得賞金が少ないから出られないとみた? いやいや、そういった理由ではなかったようだ。

「この馬は逃げた時の方が明らかにいい結果が出ている・・・

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