ダービー候補をここでも最有力視/皐月賞

2015年04月18日(土) 18:00


白熱の2000mに期待

 天気は大丈夫。珍しく15頭立てになったが、1600mとなって半世紀以上の歴史のなか、事実上、もっとも遅いペースだった不可思議な桜花賞とは異なる、白熱の2000mが期待できる。出走馬全体のレベルは高いはずである。前後半「59秒5-59秒5」=1分59秒0に近いような、中身の濃いレースを展望したい。土曜日の5R3歳未勝利戦でさえ2分00秒2だった。

 史上、牡馬の3冠馬は7頭いる。次いで、2冠馬は24頭も存在する。その2冠の内容は、次の通り。

・皐月賞と日本ダービー…「15頭」
・皐月賞と菊花賞…「8頭」
・日本ダービーと菊花賞…「1頭」

 皐月賞を勝たないことには「3冠馬」と無縁なのは当たり前だが、2冠馬となるためにも皐月賞を勝たないと望みは消えるところを重視したい。

 皐月賞馬と、日本ダービー馬が、菊花賞で対戦すると、圧倒的に皐月賞馬が先着してきた歴史は知られる。実際、春に日本ダービーを勝った1冠馬は、菊花賞を【1-4-2-22】にとどまる。一方、皐月賞を勝った1冠馬は、たとえ日本ダービーを負けようと、菊花賞になると【8-3-4-12】である。

 日本の牡馬クラシックの歴史は、日本ダービーを中心に展開してきたが、3冠馬は別格として、ダービー馬は決して世代のチャンピオンでも、エースでもないことが多い。「もっとも幸運な馬が日本ダービーを勝つ」とたとえられるが、まったくその通りの一面がある・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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