超スローだった桜花賞、動くに動けないジョッキー心理とは

2015年05月05日(火) 18:00

小牧太

競馬のシビアな質問から、お酒の話題までユーザーからの質問に今週も太節が炸裂します!

「桜花賞のような超スローペースのとき、前が残るのがわかっていて、どうしてみんな動かないのでしょうか?」という競馬のシビアな質問から、「小牧さんはどんなワインが好きですか?」といったお酒の話題まで、ユーザーからの質問に今週も太節が炸裂します!

(取材・文/不破由妃子)


最初に動いたジョッキーは、大概負けるんですわ

──先週、桜花賞を振り返っていただきましたが、その桜花賞について、こんな質問がきています。「今年の桜花賞は超のつくスローペースでした。一か八かの競馬に徹した小牧さんの騎乗は納得ですが、なぜみんなスローとわかっていて動かないのでしょうか? レッツゴードンキは力のある馬ですから、あっさり逃げ切られても当然だと思うのですが」というものです。

小牧 動いたらバタバタになるってわかっている馬は、ジーッとしてるしかないやろうねぇ。それに、スローだとわかっても、そこで仕掛けていくのは勇気がいる。ましてやGIでね。だいたいね、よっぽど力のある馬じゃない限り、最初に動いたジョッキーは負けるんですわ。大概ね。そのあとについていった馬が勝ったりする。

──桜花賞に限らず、「あ、これは前が残るな」とわかったところで、動けるか動けないかは馬によりますよね。

小牧 そうやね。しょうがないもんね、すべてはスタートやから。スタートが速かった馬が前にいってるわけやから、道中でどう動こうが・・・

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小牧太

1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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