ヴィクトリアマイルを予想する際のポイントは?

2015年05月15日(金) 18:00


◆距離適性はあまり関係ない?

 これまでのヴィクトリアマイルを振り返ると、牡馬を相手に戦ってきた馬の活躍が目立つ。たまたまウオッカやブエナビスタのような名牝のいる時代だったからそうなったのか、それとも今後も対牡馬戦績は参考になるのか、それが今年以降の予想のポイントになるだろう。

 もうひとつ指摘しておきたいのが、距離適性はあまり関係ないのではないかという点だ。これまでの活躍馬を見ると2000m以上でも好走歴のある馬が目立つし、逆に昨年は1200mタイプのストレイトガールが3着に食い込んだ。能力の絶対値を優先的に評価したほうがよいかもしれない。

 それでいくと、やはりヌーヴォレコルトは外せない。既にGI馬であり、対牡馬実績は前走の中山記念がある。本人にとってマイルがベストというわけではないだろうが、先述したように距離適性はあまり関係がない。  能力が高いタイプにはストレイトガールリトルゲルダもいるが、両馬は6歳になったというのがマイナス材料。ここまで6歳以上馬の連対がないうえ、両馬とも大敗直後の競馬となる。

 阪神牝馬S組は6頭が出走する・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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