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「1冠目のレースでの人気」から傾向を探る

　先週のオークス。ルージュバックもレッツゴードンキもデータから見ると厳しい、と当コラムに書きましたが、結局2頭とも勝てませんでしたね。

　私は、その2頭以外の馬を選び出してワイドのボックスなんていうものを買いました。結果は的中! でも、ルージュバックが2着に来ちゃったので1点しか当たらず、ほとんど儲からなかったんです。まぁ、今後へ向けて弾みはついた、ということにしておきましょう。

　で、いよいよ日本ダービー。今回もオークス同様、1冠目のレースでの人気をもとに、傾向を探ってみることにします。

　今年の皐月賞は、3番人気のドゥラメンテが勝ちました。過去に3番人気で皐月賞を勝った馬は12頭います。そのうちダービーに出走したのは11頭。不出走馬は1943年のダイヱレクだけですから、戦後はすべての“皐月賞3番人気優勝馬”がダービーに駒を進めています。

　ところが、その11頭の中に、ダービーも勝って“2冠”を制した馬はいません。2着3回、3着2回という成績。出走した馬の中で計算すると、勝率.000、連対率.273、3着以内率.455となります。今年のドゥラメンテにとっては、この点が唯一引っかかる“弱み”(?)。馬券の対象にはしておいたほうがいいんでしょうが、頭で狙えるかは微妙なところです。オークスのルージュバックみたいな存在かもしれませんね。

　一方、3番人気馬が勝った皐月賞で1番人気に推されて敗れた馬12頭のうち、ダービーに出たのは11頭(不出走は82年のハギノカムイオーだけ)。その中で、ダービーを勝って雪辱を果たした馬は6頭もいます。その名前と、皐月賞の着順は以下のとおりです。

57年=ヒカルメイジ・2着
67年=アサデンコウ・7着
72年=ロングエース・3着
90年=アイネスフウジン・2着
93年=ウイニングチケット・4着
09年=ロジユニヴァース・14着

　なんと勝率.545。ただし、他の5頭は43年のミヨノセンリと93年のダイタクテイオーが6着に入ったのが“最高”で、2着とか3着に来た例はありません。過去のデータからすると、サトノクラウンは大胆に頭で狙うかバッサリ切るか、どちらか方針を決めてかかったほうがよさそうです。

　そしてもうひとつ。皐月賞を3番人気馬が制した年のダービーは、12回のうち10回までが皐月賞出走馬(もちろん、そこで負けていた馬）が勝っている、というデータもあります。内訳は皐月賞2着馬が5勝、3着馬が2勝、4、7、14着馬が1勝ずつです。

　これらを総合すると、今年のダービー最有力候補馬はサトノクラウン。僅差でリアルスティールがこれに続き、3番手はキタサンブラックということになるのですが…。

　ではみなさん、競馬の祭典・日本ダービー、存分に楽しみましょう!!!