スダチによく似た走りをする馬、みーつけた

2015年06月26日(金) 16:00


 今週は宝塚記念。今年上半期の総決算ですね。宝塚記念が終った翌週から栗東トレセンは調教場の開門時間が平日は午前5時と1時間繰り上がります。先日、夏至を迎えました。最近は午前5時半くらいになると、かなり明るくて。夏の到来をヒシヒシと感じさせます。まぁ、今週は後半から雨模様なので、その前に梅雨が終らないことにはー!というかんじではありますが。北海道開催のために人も栗東トレセンの人口の徐々に減り、夏開催到来を感じさせる今日この頃です。

 雨といえば。先週も書きましたが、宝塚記念に向かう角居勢3頭は皆、雨は気にしないクチですね。

「とくにラキシスは大阪杯を見てのとおり、グチャグチャの馬場でもあれだけのパフォーマンスをみせてくれました。天気は気にしなくていいでしょう」と辻野助手は力強く語ります。相当自信を持っているようです。

「ディアデラマドレも愛知杯では同じくグチャグチャの馬場でも結果を出しました。デニムアンドルビーのローズSもかなりの土砂降りでしたね。3頭とも甲乙つけがたいぐらい雨は平気な馬たちです。」(辻野助手)

右からデニムアンドルビー、ディアデラマドレ、サンビスタ

 水曜は彼女ら3頭と7月1日のスパーキングレディーCに出走予定のサンビスタが一緒に4頭で運動していました。角居厩舎の看板娘たちが揃って運動する様は圧巻でありました。その直後の追い切りも、みな迫力ある動きでしたね。正直、レースで誰を中心に見たらいいのか、迷います(笑)。ゴールドシップは強いですが、凛々しい彼女らの姿を追いかけずにいられません。

 ちなみにサンビスタについてもお天気は「少し下が湿ってくれたほうがいいですね。季節的にパサパサのダートにはなりにくいのは歓迎です」とのこと。今週の追い切りではラキシスと併せてしっかり動きました。「追い切るたびに状態は上向いており、臨戦態勢は整いました。牝馬のわりに馬格もあるので斤量はこなしてくれるでしょう」とやはりこちらも陣営が強い自信を持って送り出す様子が伝わってきました。頑張って欲しいですね。

 さて。以前、このコラムに何度となくとりあげたシゲルスダチ。東京競馬場のレース中の事故で亡くなりましたが、関東に転厩後の出来事だったせいか、栗東ではまだその事実を知らないという人も少なくないようです。かつて担当していた塩満助手はいま芦毛馬を担当しているのですが「スダチ帰ってきたのか!ずいぶん大きくなったなぁ」と声をかけられることもあるそうです。

 この芦毛ちゃんはエイシンソルティーという牝馬。牝馬と間違えられるあたり、いかにもスダチらしいですね(笑)。体重は480キロとスダチより2まわりくらい大きいのですが、走るときも普段も重心の低い動きをするので一見「スダチ!?」と思わせるところがあります。

「とくに坂路を上ってくる様子はスダチによく似ているんですよ。一生懸命、前脚を伸ばして走る姿がね」(塩満助手)

 エイシンソルティーは今週土曜日、出石特別に出走します。写真だけじゃうまく伝わらないところもあるので、スダチファンの方はぜひエイシンソルティーの姿を見て確認してみてくださいね。

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花岡貴子

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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