2015年06月27日(土) 18:00
京都の天皇賞・春を制したとはいえ、レース全体が高速の時計勝負になったり、上がり33秒-34秒台の切れ味勝負になることは歓迎したくない同馬にとって、中間の雨も、例年通りのタフな芝も大きなプラスである。梅雨時の阪神らしいタフな芝は、2200mの距離以上のパワーや、スタミナを要求する。最近10年のレース上がり平均は「36秒19」であり、最高が35秒2にとどまる。
前回から再び横山典弘騎手とのコンビが復活したのも大きい。お互いの理解は深まり、ゴールドシップが自分のリズムで、気分良くレースに集中できる可能性が高くなった。
有馬記念とはだいぶ異なり、トリッキーなコース(距離)設定ではないことと、ファン投票のトーンが出て欲しい馬が票を集めがちな方向に向かわないことが関係するかもしれない。投票上位馬は、現在の力関係がストレートに示される。ファン投票1位で、実際のレースでも1番人気に支持された馬は、最近10年の宝塚記念で【3-2-0-0】である。
スタートダッシュがつかないことの多いゴールドシップは・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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