新馬戦の勝者と敗者の差はどこか…北出師が解説/吉田竜作マル秘週報

2015年07月01日(水) 18:00


◆北出調教師も「鍛えるというにはまだ幼過ぎるし、かわいそうなところもある」と語っていたが…

 先週1週間は当然ながら宝塚記念の取材が中心。水曜は追い切り、木曜は枠順確定と大舞台仕様で仕事をこなした。

 枠順確定の際には調教師自らが投票所に足を運ぶことが多い。アドマイヤスピカをエントリーした松田博調教師もティアドロップのサングラスをかけてやってきた。この光景自体はハープスター、ブエナビスタなど大舞台に駒を進めた過去の多くの馬の時にも何度となく見られた、ごく当たり前のもの。しかし、この日は「吉田君、枠が決まったら電話をしてくれ」と言われていたくらいで、松田博師は来ないものと思っていた。当然、予定を変えた“理由”が気になる。で、探りを入れてみると…。

 もうご存じの方も多いだろう。日曜(7月5日)の中京芝1400メートル(牝)新馬戦でデビューを予定していたリーチザハイツ(父ディープインパクト、母ドバウィハイツ)が骨折、その様子を診療所に見に来たのだ。

「ヒザの骨片を取る手術をするので全治は6か月だろう」との説明に、そばにいたN紙のM記者は「僕、POGで指名しちゃいましたよ〜」と涙声。この手の話はPOGにはつきものだが、救いは馬自身がまだまだ成長期にあることと、最近はヒザの手術の技術が上がり、馬体に以前ほどの負担をかけなくなっている点だ。

「一番飛びやすい部分の骨が飛んだだけ。それほど大変な手術でもないだろう。水曜に手術して、それから放牧に出ることになると思う。まあ若い馬だから無理はしてほしくないし、こうなったらじっくりいってほしい。別にウチの厩舎(来年2月いっぱいまで)で走れなくてもいいんだから」

 馬を第一に考えるトレーナーらしい言葉だが、一ファンとしては・・・

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