ナヴィオン、グリュイエール、サドンストームなどラジオNIKKEI賞、CBC賞調教分析

2015年07月01日(水) 18:00


今日の追い切りから「馬券圏内はほぼ手中」との印象を持った馬は…

 宝塚記念が終了。ゴールドシップの出遅れに関しては、netkeibaのニュースに投稿されるユーザーの意見もいろいろと読ませていただきましたが、それぞれの立場でいろんな意見があって当然かなと思ったりします。私は「ゴールドシップを◎にしていた立場」ですが、レース当日の競馬教室(REXS)でも『アクシデントがなければ』という前置きで、ゴールドシップの三連覇が可能という見方としていただけに、今回の出来事はアクシデントだと処理しています。

 しかし出遅れに関しては「調教があるのだから未然に防ぐことができるアクシデント」だという意見もあるでしょう。確かにそうかも知れませんが、これまでにも調教の段階では何もしない馬がレースだけはゲートで悪さをする、なんてケースは多々ありますし、自分で見てきました。ですから、私の中で今回の一件については、わかりやすい言葉で表現すると「仕方ない」で済ませています。

 もちろん、何のアクシデントもなく、全馬が持てる力をすべて発揮できる(レースのペースなども含めて)ようなレースを多くの人が望んでいることは分かります。ただ、持っている能力通りに走ることができない可能性もあるからこそ、単勝万馬券の馬が勝つこともあるので、今回の件も含めたアクシデントについて、すべての人が納得するという答えはないと思います。

【ラジオNIKKEI賞/ナヴィオン】

 8月の新馬戦を勝って、9月のききょうSを勝っているという点から、個人的には夏場の方が調子が上向くタイプではないかと思っています。よって、前走毎日杯の大敗はさほど気になりませんし、この中間はきっちりリフレッシュしていると思います。

 本馬の好走パターンとしては、1週前追い切りに坂路で速い4F時計をマークし、最終追い切りは終い重点。ちなみにききょうSは1週前追い切りの4F時計が50.2秒。それに比べると、今回の1週前追い切り4F52.4秒は少し遅いので、そこは気になります。ただ、最終追い切りは併せ馬できっちり先着して、時計自体はききょうSの最終追い切りとほぼ同じ。坂路調教の本馬がコーナー4つの条件に向くとは思えませんが・・・

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井内利彰

調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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