エアソミュールの巻き返しなるか/函館記念

2015年07月13日(月) 18:00


 サマー2000シリーズの第2戦となる函館記念。今年は鳴尾記念4着からの巻き返しを狙うエアソミュールや、昨年の覇者ラブイズブーシェなどがエントリーしてきた。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。

■7/19(日) 函館記念(3歳上・GIII・函館芝2000m)

 エアソミュール(牡6、栗東・角居勝彦厩舎)は前走の鳴尾記念でラブリーデイを押さえて1番人気に支持されていたが、直線で伸びきる事ができず4着に敗れた。少し間隔が開いていたので、その辺りが反応の鈍さに繋がったものと思われる。今回は前回よりも間隔が詰まっており、このメンバーなら当然巻き返しの一手だろう。

 ラブイズブーシェ(牡6、栗東・村山明厩舎)は昨年のこのレースの覇者。その後の天皇賞・秋で4着に入って以降は不振が続いているが、例年この時期に調子を上げてくる馬。ここでも警戒が必要だろう。

 マイネルミラノ(牡5、美浦・相沢郁厩舎)は自分の形に持ち込めた前走の巴賞が強い内容。レッドレイヴンなどを相手に影も踏ませなかった。ここでも自分の形に持ち込めれば怖い存在。

 その他、距離がもてば通用する力を持っているヤマカツエース(牡3、栗東・池添兼雄厩舎)、休み明けを叩かれての良化が見込めるレッドレイヴン(牡5、美浦・藤沢和雄厩舎)、前走惨敗も力あるデウスウルト(セ7、栗東・平田修厩舎)辺りも上位争いの候補。発走は15時25分。

【データ分析】

人気(函館競馬場で行われた過去9回)…1番人気は[1-2-0-6]勝率11.1%、複勝率33.3%とこける方が多い。1〜5番人気が[7-4-5-29]複勝率35.6%、複勝回収率78%、6〜10番人気が[2-4-4-35]複勝率22.2%、複勝回収率123%、11番人気以下が[0-1-0-41]複勝率2.4%、複勝回収率21%と大穴の突っ込みは少ないが、中穴は良く馬券に絡んでいる。

枠番(函館競馬場で行われた過去9回)…5〜8枠の馬が[0-4-4-61]複勝率11.6%、複勝回収率47%と不調なのに対して、1〜4枠の馬が[9-5-5-44]複勝率30.2%、複勝回収率106%とかなりの差が開いている。人気がなさすぎる馬はあまり来ていないレースなので、内枠のなかでも8番人気以内に推された馬に限定すると[9-4-5-20]複勝率47.4%、単勝回収率216%、複勝回収率152%と内枠のそれなり以上に人気のある馬を買っておけばかなり絞れそうなイメージのレース。

馬体重増減(函館競馬場で行われた過去9回)…今回の馬体重がプラスで臨む馬は[7-4-5-35]複勝率31.4%、複勝回収率106%と好調。一方マイナス馬体重で臨む馬は[2-4-4-52]複勝率16.1%、複勝回収率70%と少しマイナス材料になる。滞在競馬・普段と違う厩舎での調整や、暑い時期であることなどで、体重を減らしたりせずに臨める馬を積極的に狙いたい。

◆エアソミュール

・陣営コメント/辻野調教助手

「前走(鳴尾記念4着)は1コーナーで左前脚の蹄をぶつけて、直線では脚を取られてしまって伸び切れませんでした。レース後も蹄の痛みはありましたが、1週間ほどで落ちついて、その後は順調に調整できています。7日に栗東を出発しましたが、栗東での追い切りでしっかりと態勢が整い、申し分ない状態で送り出すことができました。仕切り直しの気持ちでいい競馬を期待したいですね」

・一週前調教診断/井内利彰
 昨年は鳴尾記念から札幌記念というローテーションだったが、今年は函館記念へ参戦。前走後は・・・

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