2015年07月21日(火) 12:00
最近のハンデ戦は、実績馬に対し寛容なハンデがつく傾向がある。既に60キロといった斤量は姿を消して久しく、それ未満のところでも、理屈より500グラム軽いハンデがつくことが多い。
今回の中京記念だと、GI勝ちがあり58キロでGIIIを勝っているカレンブラックヒルは59キロではなく58.5キロ。もともとの持ちハンデが56キロだったところからGIIを勝ったレッドアリオンは58キロではなく57.5キロ、といった具合だ。
上にいくと500グラム刻み、は最近の傾向で、例えばサダムパテックは58キロで中京記念を勝ち、京成杯AHでは58.5キロだった。
この「500グラム」、実際にはどのように機能しているのだろうか? 2010年以降に行われたハンデの芝GIII(牡馬・セン馬のみ)を対象に見てみよう。・・・
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須田鷹雄
1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。
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