前走でオープンの馬券に絡んだ馬がゼロ、小倉記念の「テーマ」とは?

2015年08月07日(金) 18:00


◆格下タイプか重賞組か

 今年の小倉記念は頭数こそ17頭いるものの、前走でオープンの馬券に絡んだ馬がゼロ、掲示板も2頭のみというメンバー構成。だから格下タイプでも通用すると考えるか、近況いまひとつでもGIやGIIを走ってきた馬が有利と見るか、そこがテーマだ。

 ただ、このレースにおけるオープン特別組は以前よりかなり成績が悪い。格下タイプに行くなら、むしろ前走条件戦組まで踏み込んだほうがよいのではないかと考える。

 人気はベルーフだろうか。初の古馬で人気というのはおいしくない話だが、他の選択肢がなさすぎるという面がある。3歳での好走例はラブリーデイがあるし、通用しないことはないはず。今回はパートン鞍上というのも心強い。折り合いの難しい馬だけに、新しい面が引き出される可能性もある。  マローブルーも1番人気を争いそう。勢いのついている馬だし、ここは準オープン2着からの参戦でも家賃が高いということはない。問題はこの馬の最近の好走例がほとんど上がり重点のレースということ。ディープインパクト産駒の得意なレースで勝ってきただけに、前半の速い消耗戦になった場合は少し心配だ。  メイショウナルトは・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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