2015年10月08日(木) 18:00
(撮影:高橋正和)
全馬ほぼ互角のスタートも、人気2頭は軽く押して行く程度で馬群から抜け出し、1コーナーに入る前に早くも3番手以下との差を広げた。ここから2頭の一騎打ちになってしまうのか、と正直思った。しかし結果は、そうはならなかった。スタート後は中団よりうしろにいたサウンドトゥルーだったが、向正面から徐々に位置取りを上げていき、3コーナー過ぎでは単独3番手に。直線を向いたところで早くもコパノリッキーは一杯になり、クリソライトが単独で先頭に立ったものの、直線半ば過ぎでサウンドトゥルーが並ぶ間もなく交わし去っていった。2着のクリソライトに3馬身差、3着のコパノリッキーにはさらに7馬身差。重賞3度目の挑戦での初制覇が、GI(JpnIも含む)馬相手に圧勝ともいうべき結果となった。
包まれると走る気を失くすことがあるコパノリッキーが3番という内枠に入っただけに、今回は行くしかない。とはいえそれほど仕掛けるわけでもなくスンナリとハナに立った。一方のクリソライトは6番枠からで、コパノリッキーに1/2〜3/4馬身程度の差でぴたりと追走した。クリソライトは帝王賞のときのように掛かっているふうでもなく、また前のコパノリッキーも無理しているようにも見えず、3番手以下とは単にスピードの差にも思えたのだが・・・
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斎藤修
1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。
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